日本を1年で去った“低迷”が嘘のよう 年俸たった1億円…元助っ人が優良右腕に大変身
シャギワは楽天では防御率5.81も…翌年から格安年俸で安定した成績を残す
楽天で1年間だけプレーしたJT・シャギワ投手を覚えているだろうか。メジャー83試合に登板した実力派として2020年に加入したが、31登板で防御率5.81と散々な成績で退団した。しかし、翌2021年にメジャー復帰すると、日本での結果は嘘のように復活し、その後も今季まで安定して活躍を続けているのだ。
2016年にツインズでメジャーデビューすると、2018年にはドジャースで39試合に登板して2勝4敗7ホールド、防御率3.34とブレーク。しかし、翌2019年は防御率6.33と躓き、楽天に新天地を求めた。しかし、持ち味の三振を取る投球が影を潜め、防御率5.81。1年で退団してマリナーズとマイナー契約を結んだ。
すると、この年はマリナーズとレイズの2球団で計56試合に登板し、6勝1敗15ホールド、防御率2.52とキャリアハイの成績を残した。さらに2022年は21登板で2勝0敗3ホールド、2023年は移籍したマーリンズで1勝0敗、4ホールド1セーブ、防御率3.61と大きな波なく、毎年安定した投球を披露しているのだ。
さらに昨オフに初めて年俸調停権を取得したばかりとあって、2023年1月に年俸調停を回避する形で85万ドル(約1億2000万円)と、メジャーの中では格安の契約を結んでいる。そんな優良右腕がなぜ日本では活躍できなかったのか、不思議な感じもするが、メジャーの実績がそのまま反映されるわけではないのも助っ人選手の魅力と言えるだろう。
(Full-Count編集部)