元新人王が迎えた岐路…戦力外続々 変えられぬ立場、“正念場”だったセ選手の行方
阪神・高山&北條らが戦力外、広島・岡田は4年連続1軍未登板
プロ野球は1年1年が勝負の厳しい世界。失った輝きを取り戻すのは容易ではない。近年パフォーマンスが発揮できず、今季が“正念場”だった選手はグラウンドでどんなパフォーマンスを見せただろうか。セ・リーグの選手を振り返る。
巨人・梶谷隆幸外野手は昨季、手術の影響で出場機会なし。育成で再スタートした今季は102試合出場で打率.275と存在感を発揮した。ヤクルト・川端慎吾内野手は昨季、52試合で打率.175に終わったが、今季は80試合で打率.319。代打の切り札として健在ぶりを示した。
広島・田中広輔内野手は直近2年で81、41試合出場だったが、今季は111試合に出場。DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)でも殊勲打を放つなど活躍した。
一方で苦しんだ選手も多い。2016年新人王の阪神・高山俊外野手は1軍出場機会がなく戦力外に。2012年ドラフト2位で、2016年には122試合に出場した北條史也内野手は年々1軍出場が減っていったが、今季は1度も出場機会がなく戦力外となった。
広島のリーグ3連覇に貢献した薮田和樹投手は3登板、岡田明丈は4年連続1軍未登板で、ともに戦力外通告を受けた。2017、2019年に18本塁打を放った中日・福田永将内野手、2017年オフに日本ハムからFA移籍した大野奨太捕手は、ともに現役引退した。
かつての巨人の正捕手、小林誠司は1年間を通して1軍に帯同したものの、21試合出場で打率.125(8打数1安打)に終わった。捕手出身の阿部慎之助監督の下で。再び輝きを放つことはできるだろうか。
(Full-Count編集部)