わずか4年で戦力外続々…3球団競合ドラ1は苦戦 朗希ら“豊作”2019年ドラフトの現在地
巨人・太田龍はドラ2入団も1軍登板なし
第1次戦力外通告期間が終了し、12球団で計99選手が来季の契約を結ばない旨を伝えられた。2019年のドラフト組では、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でロッテ・佐々木朗希投手、オリックス・宮城大弥投手らが日の丸を背負った一方、わずか4年で岐路に立たされた選手もいる。
同年のドラフトは高校生が豊作だった。佐々木朗、宮城の他にも、今季は中日の1位・石川昂弥内野手がプロ入り初の2桁本塁打、オリックスの2位・紅林弘太郎内野手は自己最高の打率.275をマークした。また、大学、社会人からの入団でも広島の1位・森下暢仁投手は怪我で出遅れながらも9勝。楽天・小深田大翔内野手は36盗塁で盗塁王を獲得した。
一方で、プロ入りから4年が経ち、苦しむ選手も。同年のドラフトで3球団が競合したヤクルト・奥川恭伸投手は2021年に9勝を挙げブレークの兆しを見せた。しかし、以降は怪我に苦しみ今季は1軍登板なし。また、同じヤクルトで3位入団の杉山晃基投手は今季登板なしで戦力外通告を受けた。
巨人の太田龍投手は鹿児島・れいめい高時代にオリックス・山本由伸投手らと「九州四天王」として話題を集め、JR東日本を経て2位入団。しかし、1軍登板は叶わず、戦力外となった。西武に6位で入団した井上広輝投手も戦力外通告を受けた。
他にも中日の3位・岡野祐一郎投手、名古屋大から育成1位でプロ入りした松田亘哲投手も戦力外通告を受けた。楽天の5位・福森耀真投手は一度も1軍のマウンドに上がることはなかった。楽天に育成2位で入団し、昨季6試合に登板した小峯新陸投手は今季登板機会がなかった。
(Full-Count編集部)