“代役”守護神が踏ん張れず痛恨の逆転負け… オリ指揮官は潔く「俺のミスです」

投手交代を告げるオリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
投手交代を告げるオリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

オリックス・中嶋聡監督「俺のミスですね」

■ロッテ 6ー5 オリックス(19日・京セラドーム)

 指揮官は珍しく試合後に“個人名”を挙げた。「本当にこっち(首脳陣)のね。こっちのというか……俺のミスですね」。オリックスの中嶋聡監督は、ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(京セラドーム)を5-6で落とすと、反省の言葉を述べた。

 接戦で白星を拾えなかった。1点を追う9回2死一塁、打席のセデーニョが空振り三振に倒れると、中嶋監督は天を仰いだ。ベンチに座って数秒間ふぅっと息を吐くと、手帳にメモを書き続けた。

 初回に1点を先制されてから、打線の奮闘もあり、2度の逆転に成功していた。1点リードの9回は、マウンドを山岡に託した。守護神の平野佳をベンチから外していたため、背番号19が“代役”を任されたが2点を失い、再び逆転された。

 短期決戦の最終回を任せたが「やっぱり難しいのですかね。プレーオフの難しさといいますか。どうしても慎重に入って(先頭打者に)四球というのが。今日に限って言えば、どの投手も四球が増えました」と話すにとどめた。

 さらに指揮官は「今日は切り替えるのと……(先発した田嶋を)引っ張りすぎましたね。あそこ(5回終了)でしっかりスパッと(交代を告げに)いけていれば展開がまた違ったと思います」と分析。6回4安打4失点の先発・田嶋をかばった。

 中嶋監督はレギュラーシーズン中に“個人名”を挙げて、報道陣に選手の評価を言及したことは1度もない。この日は「俺のミスですね」と継投策が遅れたことを悔やんだ。これでリーグ首位チームに与えられるアドバンテージの1勝を加えて2勝1敗。目指す2連覇へ“失敗”を糧にするしかない。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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