「ライオンズの高木」の系譜を継ぐ男 西武高木渉、支配下登録へ奮闘中

西武・高木渉【画像:(C)PLM】
西武・高木渉【画像:(C)PLM】

高いミート力と選球眼 目標は首位打者

 埼玉西武の育成ドラフト1位ルーキー・高木渉外野手が1年目からイースタンで出場機会を得て、シュアなバッティングを武器に活躍を見せている。支配下としてのドラフト指名こそ叶わなかったが、その才能は周囲と比べてもそん色がないことを早くも証明しつつある。育成選手としてプロの門を叩いた高木が最初の目標に掲げたハードルを越える日は、もうすぐそこまで近付いているのかもしれない。

 真颯館高校では投手と外野手の双方で活躍を見せた高木は、埼玉西武から外野手として2017年の育成ドラフト1位で指名を受ける。広角に打ち分ける打撃センスに加えて俊足と強肩も併せ持つ好素材として期待され、入団会見では「最終的に首位打者が目標ですが、自分は育成なので1日でも早く支配下登録になれるよう頑張りたいです」と抱負を語っていた。

 本人の言葉通り、育成選手にとっての最初の目標は支配下選手登録を勝ち取ることである。そんな中で初年度から二軍で存在感を発揮し、持ち味でもある広角打法を随所に披露。ここまで41試合に起用されるなど継続的に出場機会を確保しており、打率.272と高卒1年目の選手としては十二分の打撃成績を収めている。

 高いミート力に加えて出塁率.333と選球眼も兼ね備えており、2本の三塁打を記録するなどチャンスメーカーとしての高い適性を示している。高校時代から高い評価を受けていた長打力をプロの舞台でも発揮できるようになれば、選手としてさらに一段階上のレベルに進むことも可能となってくるだろう。

浩之、大成…高木姓の先輩たちは名手ぞろい

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