トレードや投手転向も4人が次々と戦力外 2度目“通告”も…岐路迎えるハム2015年組
今オフだけで井口和朋、田中豊樹、横尾俊建、姫野優也が戦力外になった
NPBは23日、フリーエージェント(FA)有資格選手を公式ホームページで公示した。日本ハムの加藤貴之投手らが新たにFA権を取得。その動向に注目が集まっている。一方で、今オフには加藤貴と同期入団の井口和朋投手が戦力外通告を受けた。他にも日本ハムの2015年ドラフト戦士たちは他球団へ移籍した選手も多く、それぞれが岐路を迎えている。
最も大成しているのは、2位の加藤貴だろう。抜群の制球力を武器に今季まで3年連続で規定投球回をクリア。今季は、新本拠地・エスコンフィールド北海道での開幕投手も務め、7勝9敗、防御率2.87を記録した。国内FA権を取得し、その動向が注目を集めている。
この年の1位は上原健太投手だった。今季は19試合に登板し、4勝7敗と負け越しながらも防御率2.75。プロ入りから7年間で10勝と苦しんだ大器がきっかけを掴んだ。
一方でトレードとなった選手も2人いる。4位の平沼翔太内野手は、2021年途中に西武へ移籍。今季は5月に打率.375を記録するなど成長の兆しを見せたが、7月以降、ヒットは8本に留まるなど徐々に後半出場機会を減らした。6位の横尾俊建内野手は平沼と同じく、2021年途中に楽天へ移籍。同年は30試合に出場も、2022、23年は1軍出場がなく、11日に戦力外通告を受けた。
3位の井口は、2021年に自己最多43試合に登板し、防御率1.86の好成績を収めるなどブルペンを支えた。しかし昨季は防御率5点台、今季は2軍生活が続き、戦力外となった。5位の田中豊樹投手は2018年に日本ハムを1度目の戦力外となり、翌年に育成で巨人入り。2019年に支配下となるも、怪我のため2021年オフに再び育成へ。今シーズン途中に再度支配下を勝ち取るも15登板に終わり2度目の戦力外を受けた。
8位の姫野優也投手は、外野手として入団も、1軍では2試合の出場に終わり、2020年に1度目の戦力外通告。オフに育成再契約し、2021年途中に投手へ転向。最速154キロをマークするなど、今季2軍で17試合に登板するも、支配下昇格はなく再び戦力外となった。
(Full-Count編集部)