“転落”止まらぬ元阪神助っ人 最多セーブから6年…母国で復活に賭ける161キロ右腕

元阪神のラファエル・ドリス【写真:荒川祐史】
元阪神のラファエル・ドリス【写真:荒川祐史】

ドリスはドミニカのウインターリーグで2試合に登板、復活を目指している

 阪神で最多セーブにも輝いた右腕が、地元ドミニカ共和国のウインターリーグで復活を目指している。エストレージャスという球団に所属するラファエル・ドリス投手は2試合に登板、2回を投げて被安打0、与四球1とほぼ完璧な内容を披露。ブルージェイズを退団後は苦戦していた35歳が、好投を見せている。

 2004年にカブスと契約すると、2011年にメジャー昇格。2012年には34試合に登板したが防御率6.39と壁に当たり、なかなかチャンスを掴めなかった。2016年に阪神入りすると、2017年には63試合に登板して37セーブ、防御率2.71の大活躍で最多セーブにも輝いた。日本での4年間で208試合に登板して96セーブ、28ホールド、防御率2.49と輝かしい成績を残すと、メジャー再挑戦を目指した。

 2020年にブルージェイズと契約を結び、7年ぶりメジャーで24試合に登板し、2勝2敗、5セーブ7ホールド、防御率1.50と見事な逆輸入に成功したが、長くは続かなかった。2021年は39登板で防御率5.63と振るわず、8月にDFA(事実上の戦力外)。2022年はホワイトソックスとマイナー契約するも、3Aで28試合に登板して防御率5.02、2023年はメキシカンリーグで防御率6.56と低迷していた。

 阪神時代には最速161キロをマークするなど、パワーピッチで魅了した右腕も35歳とベテランの年齢を迎えた。2021年にブルージェイズで輝いて以降は、苦しいシーズンが続いているが、母国のウインターリーグで復活のきっかけを掴もうとしている。最後にもうひと花、咲かせることができるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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