27歳左腕の不運…無双の1年も先発最高の栄誉逃す 由伸に及ばず…過去にも類似ケース
DeNA東は沢村賞の選考基準3項目クリアも…山本由伸には及ばず
その年のプロ野球で最も活躍した先発完投型投手に贈られる「沢村賞」に、オリックス山本由伸投手が3年連続で輝いた。史上2人目の3年連続受賞となり、セ・リーグで最多勝、最高勝率を獲得したDeNA・東克樹投手は不運に泣いた。
沢村賞の選考基準は25登板以上、10完投以上、15勝以上、勝率6割以上、200投球回以上、150奪三振以上、防御率2.50以下の7項目。東は今季、24登板(24先発)で172回1/3を投げて16勝3敗、133奪三振、4完投、防御率1.98、勝率.842をマークした。15勝以上、勝率6割以上、防御率2.50以下の3項目を満たしていた。
一方、山本はこれに150奪三振以上を加えた4項目をクリアしていた。勝率や完投数は東が上回っており、沢村賞に選ばれても不思議ではなかった成績といえる。
過去にも不運に泣いた投手がいた。2008年の日本ハム・ダルビッシュ有投手(パドレス)は16勝4敗、防御率1.88、208奪三振など圧倒的成績を残したが、沢村賞は21勝を挙げた楽天・岩隈久志投手に譲った。
2011年も18勝6敗、防御率1.44、276奪三振の成績を残したが、19勝の楽天・田中将大投手が選ばれた。また、2013年にはオリックス・金子千尋投手が15勝、10完投の活躍だったが、24勝0敗と圧倒的な成績を残した田中が2度目の受賞を果たした。
ちなみに金子は翌2014年に16勝、防御率1.98をマークして沢村賞に選ばれている。27歳の東も来季以降の活躍に期待したい。
(Full-Count編集部)