菊池雄星が日本で記録した「17.2」 今永を上回る圧倒的成績も…苦戦した4年間
今永がメジャー挑戦なら菊池雄星以来の日本人左腕に
ブルージェイズの菊池雄星投手は今季、渡米後初の2桁勝利を挙げるなど、好成績を残した。DeNAの今永昇太投手がメジャーからの注目を集めている中、同じ左腕である菊池が渡米直前に残した成績を振り返っていきたい。
2009年ドラフト1位で花巻東高から西武入り。しなやかなフォームから150キロ超のボールを軽々投じ、甲子園でも注目された。2013年には9勝(4勝)、防御率1.92をマークして存在感を発揮すると、2016年には12勝(7敗)を挙げた。2017年には16勝(6敗)、防御率1.97、2018年には14勝(4敗)をマークしてメジャーに挑戦した。
マリナーズ入りした菊池は、負け越すシーズンが続いたものの、2021年には前半戦で好投。自身初の球宴にも選出され、瑠美夫人とともにレッドカーペットを歩いた。その後ブルージェイズ入りし、渡米5年目の今季はローテーションを守り抜いてプレーオフ進出にも貢献した。
セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、WARでは菊池が渡米前3年間で「17.2」を記録。今永の直近3年間のWAR「11.6」と比べると、その凄さが分かる。今季メッツでプレーした千賀の同数値は「13.4」だった。
今永は駒大からプロ入りし、直近3年は5勝、11勝、7勝となっている。菊池の渡米前と平均球速は同程度だが、奪三振率は今永の方がわずかに高くなっている。MLB公式サイトのジョン・モロシ記者は「イマナガの空振りを奪う能力は、スカウトにとって魅力的に映る」と伝えているが、米挑戦となればどのような結果を残すだろうか。
(Full-Count編集部)