セで一番“厄介な男”…リーグ1位の「7.2」 38年ぶり頂点へ、大舞台で際立つ貢献度
阪神・近本光司は日本シリーズで打率.474、OPSは驚異の「1.197」
阪神は2日、オリックスとの「SMBC日本シリーズ2023」第5戦に6-2で勝ち、38年ぶり日本一に王手をかけた。立役者の1人が近本光司外野手で、両球団トップの打率.474(19打数9安打)をマークしている。レギュラーシーズンでリーグ最高の貢献度を示した28歳がチームを牽引している。
近本は5試合中、3試合でマルチ安打をマーク。四球も4つ選び、出塁率は.565、OPSは驚異の1.197を記録している。第5戦でも2点を追う8回にオリックス2番手・山崎颯から1点目のタイムリー。ビッグイニングを呼び込んだ。
今季はレギュラーシーズンでも圧倒的な存在感を示していた。129試合出場で打率.285(8位)、143安打(6位)をマーク。28盗塁で2年連続4度目のタイトルを手にした。失策も0。攻守でチームに貢献した。
セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表す指標「WAR」で近本はリーグトップの数値「7.2」をマークしている。
チームで続くのは全試合4番を任された大山悠輔内野手で「6.5」。投手では村上頌樹の「5.2」が最高(リーグ1位でもある)で、近本の貢献度がいかに抜きんでているかが分かる。38年ぶりの頂点へ、あと一つ。今季の“集大成”となる大一番での近本のプレーに注目だ。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。