元侍右腕が戦力外、3人NPB去る 空前の“当たり年”も…10年経て分かれたドラ1の明暗
通算76勝のロッテ石川歩は来季は育成契約となる見込み
ロッテは石川歩投手と来季の契約を結ばない旨を通知したと発表した。来季は育成契約となる見込み。石川は2013年ドラフト1位で入団。通算76勝(65敗)を誇り、2017年には侍ジャパンの一員としてWBCに出場したものの、今季は故障の影響でプロ入り後初めて1軍登板がなかった。プロ10年目の節目を終えたが、石川と同じ2013年“ドラ1”たちの現在地を見てみる。
10年が経っても球界を代表する選手として活躍している選手は多い。森友哉捕手(西武)は昨オフ、国内FA権を行使してオリックス入り。新天地でも攻守でチームを牽引し、リーグ優勝に導いた。松井裕樹投手(楽天)は守護神として君臨し、今季史上9人目の通算200セーブを史上最年少で達成。海外FA権の行使を表明し、米からの注目度も増している。
岩貞祐太投手(阪神)は3年目で10勝をマーク。今季は2年連続50登板以上を成し遂げ、救援として欠かせない存在となっている。加治屋蓮投手(ソフトバンク)は2020年限りで戦力外となり阪神入り。今季は51登板で16ホールドと、こちらもリーグ優勝に貢献した。
渡邉諒内野手(日本ハム)は2022年オフにトレードで阪神入り。今季は59試合の出場で打率.177だったが、日本シリーズ初戦でスタメンに抜擢されると山本由伸投手から先制適時打を放った。大瀬良大地投手(広島)は5度の2桁勝利などチームの柱として奮闘。今季は23登板で6勝11敗、防御率3.61だった。
徐々に出番を減らしている選手も。杉浦稔大投手(ヤクルト)はわずか6勝で2017年途中に日本ハムにトレード移籍。2021年は守護神として28セーブも、今季は24登板にとどまった。小林誠司捕手(巨人)はプロ3年目から100試合以上に出場したが、今季は自身最少21試合の出場で打率.125に終わっており、正念場を迎えている。
吉田一将投手(オリックス)、柿田裕太投手(DeNA)、鈴木翔太投手(中日)はすでにNPBのユニホームを脱いでいる。
(Full-Count編集部)