2年連続でHRゼロ、鷹は4人で1発だけの惨状 大成功の1球団…パの助っ人採点
ロッテ・ポランコはHR王に…救援ペルドモもタイトルを獲得
2023年シーズンは阪神が38年ぶりの日本一に輝いて幕を閉じた。すでに来季に向けた戦力整備は始まっているが、注目が集まるのが助っ人選手の動向。今シーズン、各球団の助っ人はどのような活躍を見せたのか、パ・リーグ6球団を振り返っていく。
リーグ3連覇を果たしたオリックスはメジャー通算22本塁打のシュウィンデルが打率.188、1本塁打と不振。7月にして帰国以降、続報がない。代わって獲得したセデーニョは7月は打率.309、7本塁打23打点と絶好調も、8月以降は2本塁打に終わった。複数ポジションをこなせるゴンザレスは、日本シリーズで好調だったが、シーズンでは打率.217、12本塁打と物足りない成績だった。投手陣ではコットン、ニックスが誤算。ワゲスパックも防御率5.77と成績を落とした。
ロッテは、昨季巨人でプレーしたポランコが26本塁打で本塁打王。ペルドモが最優秀中継ぎに輝くなど、投打でタイトルホルダーが誕生。カスティーヨは12試合の登板ながら抜群の制球力が光り、WHIP1.12を記録。メルセデスは4勝8敗と黒星が先行したものの、ローテーションを支えた。途中加入のブロッソーは打率.191、1本塁打に終わったものの、助っ人の活躍が目立ったチームだった。
ソフトバンクは、助っ人の不振がV逸の原因となったと言っていいだろう。助っ人の本塁打は、アストゥディーヨが7月に放った一発のみ。ガルビスも2軍暮らしで、7月には昨オフに自由契約としたデスパイネと再度契約を結ぶも、打率.071に終わった。昨季米独立リーグで48本塁打、125打点を記録したホーキンスは、1軍ではわずか3試合の出場で無安打1打点だった。モイネロは27試合で防御率0.98も、左肘手術のため7月1日以降登板がない。スチュワート・ジュニアは自己最多の14試合に登板して3勝6敗。オスナは防御率0.92と抜群の投球を見せたが、ガンケルは5試合の登板に終わった。
楽天は2年目のギッテンスが怪我の影響で1軍出場ゼロ。2021年はマイナーで14本塁打を記録も、日本では2年連続で本塁打はゼロに終わった。フランコは12本塁打をマークも、打率.221に終わった。左腕バニュエロスは5月に1試合だけ登板し、シーズンを終えた。
西武は昨季10勝を挙げたエンスが、今季はわずか1勝10敗、防御率5.17と苦戦。ボーは救援として28試合に登板し、0勝1敗、防御率3.00。7月に加入したクリスキーは、14登板で7セーブ2ホールド、防御率1.93の成績を残したが、わずか半年での退団が発表された。同じく退団するティノコは38登板で0勝3敗、8ホールド、防御率2.83だった。野手では、デビッド・マキノンが127試合に出場。打率.259、15本塁打、50打点で、47試合で4番に座るなど奮闘。退団が発表されたマーク・ペイトンは、57試合に出場も打率.215、5本塁打、22打点と期待に応えられなかった。
日本ハムは6月にガント、メネズが退団。さらにアルカンタラ、ハンソン、マーベルをすでに自由契約としている。アルカンタラは41試合で打率.204、4本塁打。5月に加入したハンソンも39試合で打率.144、4本塁打と苦しんだ。昨季中日でプレーしたマルティネスは打率.246、15本塁打66打点と及第点か。6年目のロドリゲスは37試合で防御率5.09、ポンセは4勝5敗、防御率3.66だった。
(Full-Count編集部)