「夢を与えようと考えてない」大谷翔平の発言の真意 グラブ寄付に“込められた思い”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

2021年シーズン終了後の会見で「子どもたちのことも応援しています」

 エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっている大谷翔平投手が8日(日本時間9日)、日本国内の全小学校にジュニア用グラブ約6万個を寄付することを発表した。未来を担う子どもたちへの行動に世界中から称賛の声が寄せられているが、野球界の今後を意識した発信をするのは今回が初めてではない。

 2021年のシーズン終了後に日本記者クラブで行った会見では、子どもたちへの質問にこう答えた。「プレーする側としては夢を与えようと、元気を与えようとは全く考えていないので、そう受け取ってもらえればうれしいかなと思って毎日頑張っています」。謙虚ながらもスター選手としての決意が感じられた。

 さらに「野球をやっている子は特にうまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身もそれに値するような、目指されても問題ないような人間として今後も頑張っていきたいと思いますし、そうなるように子どもたちのことも応援しています」とも。今年はWBC制覇とMVP、本塁打王と憧れの存在であり続けている。

 また、WBCでは「日本だけじゃなくて韓国や台湾も中国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった」と語った。子どもたちに限らず、野球界の未来を意識した発言だった。寄付に添えた「野球しようぜ!」の文字。まさに大谷らしいメッセージだった。

【写真】ラフな格好もお似合い…上下グレーで球場入りした大谷翔平の私服姿

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