転落した元エース…ヤ軍は見向きもせず「要らない」　防御率6.65、裏切った年俸23億円

セベリーノの復活に8球団が関心「かつて球界屈指の投手だったからだ」

　ヤンキースからFAになっているルイス・セベリーノ投手が、密かに注目を集めている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番ブレンダン・クティー記者によると、8球団が関心を寄せているという。ここ数年の故障と不振で価値を大きく落としており、復活すれば儲けものになりそうだ。

　2017年には14勝6敗、防御率2.98、2018年には19勝8敗、防御率3.39と2年連続の好成績。ヤンキースの若きエースとして期待されたが、2019年に右肩を故障してキャリアが暗転した。2019年から2021年の3年間で、わずか7試合の登板。昨季は復活したものの、今季は19登板で4勝8敗、防御率6.65と不振に陥った。

　同記者は「セベリーノのリハビリ（腹斜筋）は順調に進んでいる。現在は投球も再開しており、感覚も良好。そしてすでに8つもの球団が彼に関心を抱いている。ヤンキースはその中の1球団ではないと考えられている」と、自身のX（旧ツイッター）に投稿。米メディア「NJ.com」も「元エースは人気だが、ヤンキースにとって彼は要らない」と、古巣との再契約はないとしている。

　また、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のダラー・マクドナルド記者は「今年の冬の市場において、セベリーノは興味深い復活候補になるだろう。かつて球界屈指の投手だったからだ。しかし、彼の市場において最近の不調が大きな障害になるはずだ」と言及。2022年の復活が評価され、昨オフ早々に球団オプションが行使され今季は年俸1500万ドル（約22億7000万円）だったが、1年1400万ドル（約21億2000万円）と減俸が予想されている。