大谷、復帰後初安打&マルチ! 第4打席は痛烈な右翼線二塁打で復帰後初長打
マルチ安打は約1か月半ぶり、好走塁で2得点も記録
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)の敵地マリナーズ戦に2試合連続で「6番・DH」で出場し、右肘内側側副靭帯損傷からの復帰2戦目で初ヒットを放った。第2打席で右前打をマーク。打撃妨害で出塁した第1打席に続いて得点を記録した。さらに、第4打席でも二塁打。マルチ安打は今季9度目で、5月24日(同25日)のブルージェイズ戦以来、約1か月半ぶりとなった。
大谷は0-0で迎えた2回2死走者なしの第1打席ではフルカウントから9球目を振った際に捕手のミットにバットが当たり、打撃妨害で出塁。バルブエナの左翼線へのツーベースで快足を飛ばし、一塁から一気に生還した。
直後にエンゼルスは逆転を許したものの、大谷は1点を追う4回無死二塁の好機で迎えた第2打席で初球のシンカーをライト前に運び、負傷前の6月4日(同5日)ロイヤルズ戦以来、30日ぶりのヒット。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、打球速度は103.1マイル(約165.9キロ)という痛烈な一打だった。
エンゼルスはその後、バルブエナの2打席連続タイムリーで同点、カルフーンのタイムリーで勝ち越し。大谷が逆転のホームを踏んだ。
さらに、5回は先頭のトラウトからアップトン、プホルスと3連打で1点を追加。無死一、三塁の好機で大谷に3度目の打席が回ると、マリナーズは右腕ランビロウを投入。大谷は左飛に倒れ、三塁走者のアップトンもスタートを切れず。一塁走者のプホルスが二塁を狙い、ダブルプレーとなった。
だが、6-3となって迎えた7回の第4打席で、大谷は再び快音を響かせる。1死走者なしの場面で右腕ブラッドフォードと対峙。一塁線を痛烈に破って二塁に到達し、復帰後初長打を記録した。その後、バルブエナの右直で三塁に進んだものの、マルドナードが倒れて3得点目はならなかった。
大谷は6月8日(同9日)に故障者リスト(DL)入り。多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、3週間後の再検査で靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)の必要はなしと診断された。実戦形式での打撃練習などを経て、3日(同4日)のマリナーズ戦で約1か月ぶりに復帰したものの、3三振を含む4打数無安打に終わっていた。