驚異の打率.400、戦力外に眠っていた“好打者” 育成契約も…2軍で頭一つ抜けた「214」
楽天は日本ハムを戦力外となっていた山田遥楓と育成契約で合意した
楽天は19日、日本ハムを戦力外となっていた山田遥楓内野手と育成契約で合意したと発表した。今季は1軍では29試合の出場ながら自己最高の打率.268、ファームでは38打席と少ないものの打率.400の好成績。内野全ポジションを守れるユーティリティということもあり、すぐにでも支配下を狙っていきそうだ。
佐賀工から2014年ドラフト5位で西武入りした山田は、2018年に1軍デビューして14試合に出場。2021年には98試合、2022年には74試合に出場し、昨年11月に佐藤龍世とのトレードで日本ハムに移籍した。しかし、今年2月に椎間板ヘルニアで手術を受けたこともあり、西武時代より出場機会を減らしてしまった。
しかし、ファームでは打率.400、3本塁打、OPS1.133。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃での傑出度を評価する指標「wRC+」では、「214」と驚異的な数値を残す。1軍でトップの近藤健介(ソフトバンク)でも「193」ということを考えると、育成とはいえ2軍でやることはないと言っていいだろう。
ただ、楽天の内野手にはライバルも多い。今季は浅村栄斗、小深田大翔、鈴木大地、村林一輝、阿部寿樹らが争い、複数ポジションを守れる選手も多い。さらにファームで打率.307をマークし、1軍でのブレークを狙う22歳の黒川史陽もいる。ハードな競争を勝ち抜き、支配下を掴み取ることはできるだろうか。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。