20億円の失敗は「覚えられている」 防御率6点台…掘り返された日本人投手の“失敗”
黒田は「耐久性があり、信頼できる右腕だった」
ポスティングによるメジャー移籍を目指すオリックス・山本由伸投手は、2億ドル(約302億円)級の争奪戦が予想されている。「ニューヨーク・ポスト」紙のピーター・ボッテ記者は、過去の日本人投手を特集。失敗例も上げつつ、日本人右腕の獲得について展望した。
現役でプレーする大谷翔平(エンゼルスからFA)については、「二刀流のスーパースターはエンゼルスで(通算)38勝19敗、防御率3.01をマークしている。あっ、彼は少しだけ打つこともできる」と評価。ダルビッシュ有投手(パドレス)、千賀滉大投手(メッツ)らいずれも高評価だった。
すでに引退した選手では、野茂英雄投手について「ノモはMLBでプレーした最初の日本人投手ではないが(村上雅則が日本人初)、彼は本当の意味で最初に成功を掴んだ」と説明。黒田博樹投手についても「彼は耐久性があり、信頼できる右腕だった。ドジャースとヤンキースで合計7シーズン、毎年31先発以上をマークし、通算防御率3.45の成績を残した」と評価した。
一方で、伊良部秀輝投手については「1280万ドル(約19億1300万円)の失敗として、(多くの人に)最も覚えられている選手だ」、井川慶投手については「イラブ以上の失敗だ。ヤンキースは2600万ドル(約38億8600円)のポスティング費用と、(総額)2000万ドル(約29億8900円)の契約を結んだ。なのに、2007年から2008年の間に16登板(13先発)、防御率6.66の成績しか残せなかった」と厳しい評価を与えた。
直近3年で、日本では先発として圧倒的な成績を残した山本。数年後、米ではどのような評価を得ているだろうか。
(Full-Count編集部)