50歳イチロー氏「めっちゃうれしい」 3年目の“初安打”に笑顔、116球で9K完封
「プロでそこそろヒットを打ってきたんですよ」
「高校野球女子選抜」vs「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」は21日に東京ドームで行われ、イチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)は9回5安打無失点と好投した。116球を投げて、9奪三振2四球で2年ぶりの完封勝利を挙げた。打撃では4打数2安打。イチロー氏は「個人的にはヒットが出てよかったです。僕ね、プロでそこそろヒットを打ってきたんですよ。打者として何としてもヒット一本を目標に掲げていた。めっちゃうれしいです」と笑顔を見せた。
待望の初安打は、5回先頭だった。右中間二塁打で出塁。高校野球女子選抜との試合は今年で3年連続。日米通算4367安打を記録した安打製造機にとっては、意外にも計9打席目で初ヒットとなった。2回1死で一ゴロ、7回無死一塁は見逃し三振に倒れた。8回2死一、二塁では二塁塁審に直撃する右前打。初のマルチ安打もマークした。
投球では初回、先頭打者への2球目で最速138キロをマーク。過去3年間で最速の球速を出し、スタンドをドッと沸かせた。2回1死三塁、4回無死一、二塁、7回1死二、三塁と再三のピンチも得点を許さなかった。
試合後、イチロー氏は右翼応援席の習志野市立習志野高の吹奏楽部に頭を下げた。インタビューでは「ここまで追い込まれることはないから。50になりましたけど、来年51になって、高校生の差は毎年離されている。鍛えるしかないですね」とコメントした。
(Full-Count編集部)