守護神候補が登板ゼロ→7月退団…大誤算の投手補強 V3目指したヤクルトの助っ人診断

今季ヤクルトでプレーしたライネル・エスピナル、ディロン・ピーターズ、キオーニ・ケラ(左から)【写真:荒川祐史】
今季ヤクルトでプレーしたライネル・エスピナル、ディロン・ピーターズ、キオーニ・ケラ(左から)【写真:荒川祐史】

MLB243登板、59セーブのケラは1軍登板ゼロで7月13日に自由契約公示された

 3連覇を目指して2023年シーズンに臨んだヤクルトは、57勝83敗3分けで5位に終わった。今季は新たに4人の外国人投手が加入したが、3人が自由契約となった。今季の助っ人の働きを検証する。

 新加入は、キオーニ・ケラ投手、ライネル・エスピナル投手、ディロン・ピーターズ投手、エルビン・ロドリゲス投手。このうち、メジャー通算243登板で59セーブのケラは1軍で登板することなく7月13日、エスピナルは3試合5イニングのみの登板で8月28日に自由契約選手として公示された。

 ピーターズは18試合に登板し、6勝5敗、防御率3.22の成績を残したが11月8日に自由契約となった。ケラに代わる形で7月13日に支配下登録されたロドリゲスは1勝5敗、防御率4.09に終わった。シーズン前に加入した3選手すべてが自由契約となった。

 一方、3年目を終えた助っ人選手は記録にも記憶にも残る活躍を見せた。ホセ・オスナ内野手は134試合に出場し、リーグ6位の23本塁打、打点71、打率.253。ドミンゴ・サンタナ外野手は、136試合に出場し、本塁打18、打点66、リーグ3位の打率.300をマークし、今季のヤクルト打線を引っ張ったと言えるだろう。

 サイスニード投手は23登板(23先発)で7勝8敗。昨季の132回1/3を上回る135回を投げ、防御率は3.67だった。通算成績も3年間で22勝16敗、防御率3.56と、安定した投球を披露している。9月6日の巨人戦(神宮)では、打った瞬間にわかる特大アーチを放つなどバットでも印象にも残る活躍をした。

(Full-Count編集部)

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