2冠王やGG賞ら下位に“大物”多数 ドラ1はすでに7人が去る…2011ドラフト組の明暗

ロッテ・益田直也、日本ハム・上沢直之、ソフトバンク・近藤健介(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】
ロッテ・益田直也、日本ハム・上沢直之、ソフトバンク・近藤健介(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】

ハム6位の上沢直之はポスティングでのメジャー挑戦を目指す

 ソフトバンクの近藤健介外野手は、日本ハムからFA移籍した今季、最多本塁打、最多打点、最高出塁率のタイトルを獲得した。近藤は2011年ドラフト4位指名で“大出世”ともいえる。この年のドラフトでは、近藤と同じく上位ではない選手の活躍も目覚ましい。

 日本ハム6位の上沢直之投手は、2021年に自身最多の12勝を挙げるなど投手陣の柱に成長し、ポスティングシステムを利用して米移籍を目指す。ロッテ4位の益田直也投手は、パ・リーグ2位の36セーブをマーク。通算703試合の登板で218セーブを誇る。

 DeNA4位の桑原将志外野手は、外野のレギュラーとして132試合に出場して打率.252、7本塁打、35打点。ガッツあふれる守備も魅力で、6年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得した。ロッテ3位の鈴木大地内野手(現楽天)は101試合に出場し、日本ハム3位の石川慎吾外野手(現ロッテ)は今季途中に巨人からトレード加入して輝きを取り戻した。

 楽天6位の島内宏明外野手は、2021年に打点王、昨季は最多安打のタイトルを獲得。今季は104試合で打率.236だった。ソフトバンク5位の嘉弥真新也投手は、2019年には侍ジャパンの一員として「プレミア12」で世界一に貢献。しかし今季は23試合登板にとどまり戦力外通告を受け、ヤクルトに入団することが発表された。

 1位指名選手はすでに7人がNPBの現役から離れ、残るは中日・高橋周平内野手、広島・野村祐輔投手、オリックス・安達了一内野手、ソフトバンク・武田翔太投手の4人になった。来季はプロ13年目を迎える“2011年組”。高卒選手も多くが30歳と円熟のときを迎え、大卒選手はベテランの域に差し掛かる。来季はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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