広島、梵の1か月ぶり一発で打線に勢い 後半戦「ひっくり返すチャンスある」
同一カード3連敗阻止、梵「なるべく波をなくしていきたい」
広島は26日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に5-0で勝利し、同一カード3連敗を免れた。両チームの先発投手が5回まで好投し、0対0の均衡を破ったのは梵の一発だった。
5回までは得点の気配さえ感じられない状態だった。初回の2死一、二塁のチャンスを逃すと、以後は安打こそ出るが単発に終わり、三塁まで走者が進むことはなかった。
しかし6回、2死からシアーホルツが四球を選ぶと、梵がレフトスタンドへ先制の2ランを放った。
打った瞬間、本塁打を確信したという梵は「最高の結果になったと思います」と冷静な表情で決勝打を振り返った。連敗した2試合では、得点はシアーホルツの本塁打による2点のみだったが、続く7回には野間がチーム24イニングぶりとなるタイムリーを放つなど、選手会長の一発で打線に勢いが戻った。
およそ1か月ぶりとなる本塁打に笑顔も見せた梵だが、「個人的になかなかうまくいかないことがあったが、こういう日もあれば打てない日もある。なるべく波をなくしていきたい」と気を引き締めた。
後半戦に入っても一進一退が続くチームに、「接戦で勝てていないのが、今の順位に表れているし、これが自分たちのレベルなのかなと思う」としながらも「まだ試合は残っているし、ひっくり返すチャンスはあると思っている」と、後半戦の反攻を誓った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count