大谷翔平の“犬同伴”会見に「ウチのは無理。吠える」　西武・高橋光成を支える2匹の相棒

2匹のポメラニアンと暮らす西武・高橋光成「本当に癒やしです」

　西武の高橋光成投手が23日、「日本捜索救助犬協会」の訓練見学会を訪れ日本全国の災害現場などで活躍する犬と触れ合った。大谷翔平投手（エンゼルスFA）が最優秀選手（MVP）発表の番組に出演した際、隣に犬を座らせていたことが話題となったが、愛犬家の高橋も「びっくりしました。分からないですけど、大谷選手もメロメロなんじゃないですかね」と嬉しそうに語った。

　高橋は、同協会に対して、2021年から登板数に応じた寄付金の支援を行っている。見学会では、話題は大谷とMVP受賞の喜びをハイタッチで分かち合った犬にも及んだ。専門家によれば珍しい犬種の「コーイケルホンディエ」とみられ、高橋も「知らなかったです」と驚きの様子。生放送中も大谷になついた様子をみせ、番組の進行を妨げることもなかったことに「賢かったですね。ウチのは無理。絶対に吠えている。話にならない」と笑わせた。

　自身も2匹のポメラニアンを飼っていて、名前はティナ（7歳、メス）とパム（3歳、オス）。この日の見学会場にも同伴させ、「なかなか言うことを聞かないので、先生に指導方法などを聞きました。よく吠えるので、そこのトレーニングをしようかなと」と熱心に話し込んだ。シーズン中から積極的に散歩させており、「（犬が）運動不足になっちゃいますから。犬も一緒に行けるカフェに連れていったりしています」と明かした。犬の存在はパフォーマンスにも影響を及ぼすようで「本当に癒やしです。疲れている時にヒョイと隣に座ってくる。察知能力がすごいんですよ」と欠かせぬ存在になっている。

来季優勝のために自らに課したノルマ…投球回200イニング、30試合登板に中5日も

　高橋は昨年オフの契約更改の席で、将来的なポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を球団側に要望。今年のオフも球団と話し合いを行っていたが、優勝するために欠かせぬ戦力として容認されず、高橋自身も「やっぱり優勝したいという」とメジャーへの思いを一時封印し、来季のリーグ優勝、日本一への強い決意を示した。

　渡辺久信GMは「しっかり成績を残して、優勝してみんなが『行ってこい』という雰囲気で送り出してあげるのが一番いいと思う」と述べ、高橋も来季へ向け「190、200イニングは投げたい。それに伴って（登板数も）30試合くらい。コーチと相談してどこかで中5日で投げたり。それくらい優勝のために、チームのために貪欲になっていきたい」と呼応した。2024年の優勝に貢献し、晴れて海を渡るのが最高のシナリオだ。移籍が実現した際、大谷のように犬を連れての会見へ憧れは……。

「そこはないですけど……。よそに出られるようにしつけをしないといけないですね」。犬を愛する獅子の剛腕エースが、憧れの場所で愛犬同伴の晴れやかな会見を開く日はやってくるのだろうか――。

○著者プロフィール
湯浅大（ゆあさ・だい）
東京都生まれ。成城高、法大を経て1997年に産経新聞社に入社。サンケイスポーツでサッカー、芸能、野球を担当。主にMLB、DeNA、西武などを取材した。2023年11月からFull-Count編集部に所属。

（湯浅大 / Dai Yuasa）