セットアッパー候補が8登板の“誤算” 34歳右腕は2年連続戦力外…巨人の補強を振り返る
松田宣浩は引退、長野久義は75試合出場、三上朋也は2年連続で戦力外に
巨人は今季、71勝70敗2分けで4位。2年連続Bクラスに終わった。昨年オフには実績あるベテランや支配下で外国人6選手を獲得するなどしたが、成果はあったのだろうか。
現役ドラフトで楽天から獲得したオコエ瑠偉外野手は41試合で打率.235、2本塁打。開幕スタメンを勝ち取るなど注目を集めたが、シーズンを通して活躍することはできなかった。
昨季限りでソフトバンクを退団し、加入した松田宣浩内野手は12試合で打率.063(16打数1安打)。通算301本塁打のレジェンド三塁手は今季限りで現役引退した。無償トレードで獲得した長野久義外野手は5年ぶり古巣で75試合に出場し、打率.259、6本塁打と存在感を発揮した。
昨オフにDeNAを戦力外になった34歳右腕・三上朋也投手は育成で加入。5月に支配下登録され、22登板で7ホールド、防御率4.60に終わり、今オフに戦力外となった。シーズン中には2件のトレードを成立。オリックスから加入の鈴木康平投手は1勝1敗13ホールド、防御率6.59。ロッテから加入の小沼健太投手は4登板で今オフに戦力外通告を受け、育成再契約を結んだ。
外国人選手ではルイス・ブリンソン外野手が打率.248、11本塁打。開幕投手を務めたタイラー・ビーディ投手は0勝6敗、7ホールド1セーブ、防御率3.99だった。フォスター・グリフィン投手は6勝で防御率2.75。ヨアンデル・メンデス投手は5勝で防御率2.07をマークした。
勝利の方程式の一角として期待されたヨアン・ロペス投手は8登板で0勝1敗、防御率4.05に終わった。6月にはアルベルト・バルドナード投手を補強し21試合で2勝1敗、防御率1.69の成績を残した。
今オフは既に2件のトレードを成立。ソフトバンクから高橋礼、泉圭輔両投手を、オリックスから近藤大亮投手を獲得した。阿部慎之助監督率いる来季へ向け、今後はどんな補強を展開していくだろうか。
(Full-Count編集部)