前田健太、新契約は異例の“寄付込み”条項 地元支援へ1800万円…交渉の舞台裏
2年総額35.5億円で契約、2年間で約1800万円を寄付する
タイガースは28日(日本時間29日)、ツインズからFAとなっていた前田健太投手と2年総額2400万ドル(約35億5000万円)で契約を結んだと発表した。契約内容は2024年が1400万ドル(約20億7000万円)、2025年が1000万ドル(約14億8000万円)。タイガース財団に2024年に7万ドル(約1040万円)、2025年に5万ドル(約740万円)を寄付する条項も盛り込まれた。
タイガース財団は地元ミシガン州の子どもたちの野球支援などを目的に2005年に設立された。異例の条項となったが、スコット・ハリス編成本部長は前田との交渉の舞台裏を明かした。
「ケンタに契約の一部をタイガース財団に寄付することに興味があるかを確認した。それについて熱心に考え、寄付することを望んでいた。新加入の選手にとって、デトロイトという街、そして球団にお金をかけるいい方法だと思う」
野球を通じてデトロイトの街に貢献したい。そんな思いから寄付することを決めたようだ。ハリス編成本部長は「我々はケンタの行いを本当に誇りに思っている。将来の選手たちも同じことをすると願っている」と賛辞を惜しまなかった。
チームの先発投手陣は20代と若く、来年4月に36歳となる右腕にはリーダー的な役割も期待されている。ハリス編成本部長は「先発ローテーションにベテランを加えることで、試合に勝ち、若い先発投手陣にもいい影響を与えることができる」と期待を込めた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)