山本由伸が欲しいのに… CY賞左腕が流失危機、頭を悩ます294億円超え契約

オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸【写真:荒川祐史】

スネル、ルーゴ、ワカ、マルティネスがFA…「500イニング補う必要ある」

 オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手は、2億ドル(約294億円)を超える争奪戦が予想されている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はパドレスの投手事情を深堀りした。

 パドレスは、今季先発を担ったサイ・ヤング賞のブレイク・スネル、セス・ルーゴ、マイケル・ワカ、ニック・マルティネスがFAとなり「先発で提供てくれた約500イニングを補う必要がある」。野球専門の米データサイト「ファングラフス」の推定では、現在のパドレスの年俸総額は1億8900万ドル(277億8500万円)。チームは来季2億ドル(約294億円)あたりで開幕する予定だと示唆している。

 ダルビッシュ有とジョー・マスグローブがいるが「どちらも優れた先発投手だが、来季は怪我の不安を抱えて開幕することになる。ペドロ・アビラとマット・ウォルドロンは、優勝を狙えるチームで年に20先発以上をこなすことを期待される投手というより、ローテ層を厚くする選択肢向きだ。したがってパドレスはこの冬おそらく先発投手を3人獲得する必要があり、4人獲れれば望ましい」と補強は急務だ。

 そのため「ヤマモトはサンディエゴの価格帯から外れる可能性がある。25歳の日本のエースはFA市場で一番欲しがられている投手で、(総額)2億ドル(約294億円)の契約を手にできそうだ。その額の契約だと、ポスティング料は3000万ドル(約44億円)超になる。少なくとも年俸の観点からは、コービン・バーンズ、シェーン・ビーバー、ディラン・シースの方が(パドレスには)適しているかもしれない」というのも人気ゆえだろう。

「それでも、もしパドレスが最終的にどのエース級投手と関連づけられても、だれも驚くべきではない。AJ・プレラー(編成本部長)は手頃な価格であるかどうかに関係なく、獲得可能なほぼすべてのビッグネームについて問い合わせる傾向にあるからだ」と同メディアはいうが、ダルビッシュとの“共演”の可能性は低くなったかもしれない。

(Full-Count編集部)

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