最下位脱出へ…竜の“ロマン砲”にかかる期待 ドラ1はノーアーチ、待たれる3人の覚醒

中日・ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真(左から)【写真:矢口亨、荒川祐史】
中日・ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真(左から)【写真:矢口亨、荒川祐史】

2021年のドラフトで中日は右の外野手を3人獲得

 今季、2年連続でリーグ最下位に終わった中日は課題の貧打解消へ、元巨人・中島宏之内野手、元ソフトバンク・上林誠知外野手ら実績ある打者を相次いで獲得した。来季の飛躍は補強だけではなく、現有戦力の底上げも必須。そこで待たれるのが2021年ドラフトで獲得した“右の大砲”3人だ。

 同年のドラフトは戦略が明確だった。打率.237、69本塁打、405得点はいずれも12球団ワースト。バンテリンドームという広い球場を考慮しても、物足りない数字に終わり、ドラフトでは1位ブライト健太(上武大)、2位鵜飼航丞(駒大)、6位福元悠真(大商大)を獲得した。

 いずれも右の外野手で即戦力の長距離砲として期待がかかっていた。しかし、1年目は鵜飼こそ4本塁打を放ったものの、福元はわずか1安打、ブライトは1軍未出場に終わった。今季はブライトが33試合で打率.241の成績を収めたが、鵜飼は1軍で打率.143と低迷。福元は未出場に終わった。2年間で3人で本塁打は鵜飼のみの7本だ。

 チームでは現役ドラフトで加入した細川成也外野手が日本選手では球団13年ぶりとなる20本塁打(最終的に24本塁打)を記録。石川昂弥内野手も初の2桁となる13本塁打を放った。鵜飼は現在、台湾での「2023アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」(WL)で打率.500(10打数5安打)、3本塁打、5打点と無双中。来季は25歳のシーズン、そろそろ1軍で豪快なアーチを連発したい。

(Full-Count編集部)

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