前田健太、NPBオファーも検討…35歳の矜持、米国で完全復活へ「まだ成長できる」
8年契約満了で初のFA「日本もアメリカも全てのオファーを考えようかと思いました」
タイガースと2年2400万ドル(約35億5000万円)で契約を結んだ前田健太投手は1日、オンラインで入団会見を行った。背番号は慣れ親しんだ「18」に決定。「一番最初にオファーをくれたことがうれしかった。自分を必要としてくれた」と心境を語った。
2016年1月にドジャースと結んだ8年契約が満了となり、ツインズから初めてフリーエージェント(FA)となった。「フリーエージェントになったので、全ての球団のオファーを考える中で。シーズンが終わった後は日本もアメリカも全てのオファーを考えようかと思いましたけど」とシーズン直後に抱いた思いを明かした。
右肘手術から2年ぶりに復帰した今季は6勝8敗、防御率4.23。来年4月に36歳になるが、シーズン終盤にかけて完全復活への手応えを感じていた。米国で“やり残した感”もあったという。
「ワールドチャンピオンになりたいというのも1つの目標です。今シーズンは手術から戻ってきて、いいところも悪いところも出た。もうちょっとできたというところがあった。まだまだ成長できるというか、もっといい投球ができるんじゃないかという思いが残っていた」
日米通算200勝まであと38勝に迫る。タイガース投手陣は若手が多く、リーダー役にも期待がかかる。「この契約が終わった後というのは考えていないです。自分の体とか、その時の状況次第。契約が終わった後のことは考えずに、まずはタイガースのために全力を尽くしたい」。まずはタイガースで全力投球するつもりだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)