160キロへ…メジャー志向の26歳が挑む“超人ボディ” 110kg到達も「どこまで増やせるか」

契約更改交渉に臨んだ西武・高橋光成【写真:湯浅大】
契約更改交渉に臨んだ西武・高橋光成【写真:湯浅大】

8500万円増で球団投手最高額の2億6500万円でサイン…平良の2.5億円抜く

 西武・高橋光成投手が5日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、8500万円増の年俸2億6500万円でサインした。昨年の交渉の席で将来的なポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を球団側に要望しており、「去年も言いましたけど、将来プレーしたい気持ちは伝えさせてもらいました。でもやっぱり来年1年間が勝負と思うので。個人でも全ての成績でキャリアハイ。何としても優勝したい気持ちが一番強いので」と思いを一時“封印”し、2019年以来のリーグ優勝、2008年以来の日本一のために尽力することを誓った。

 このオフは近年同様にウエートトレーニングに励む方針で「体を大きくしたい。全部です。まだ弱いので体が」と語った。「鍛えた筋力をしっかり発揮できるというか、野球に繋げる作業はやっていきたい」。今季は筋トレ効果で平均球速が3~4キロ上昇。来季の球速160キロも目標に掲げた。

 すでにシーズン中には人生初の体重110キロに到達。それでも「どこまで体重を増やせるかはやりたい」とさらなる“巨大化”を目指す。理想の体を問われると「ハルクみたいな。マーベルが好きなのでハルクに例えましたけど」と米国の人気ヒーローを扱う「マーベル・コミック」に登場する筋骨隆々の超大柄なキャラクターの名前を挙げた。

自主トレで渡米…ロスのディズニーランドが楽しみ「マーベルのアトラクションに乗りたい」

 今季は3年連続で開幕投手を任され、平良と並ぶチーム最多の23試合に先発し、3年連続2桁勝利となる10勝(8敗)をマーク。リーグトップの4完投など投球回はチーム最多の155イニングだった。渡辺久信GMからは「(3年連続で)規定投球回を投げていた。カード頭で先発として怪我なく投げられたのを評価していただけました」という。

 8、9月にコンディションが落ちてファームで再調整しただけに「最後の最後まで投げきれなかったのは悔しかったですけど、今までにない手応えを感じた1年でした。もっと投げたかった。イニングも試合数ももっとできたのかな」と振り返った。

 来季へ向けた自主トレのため6日に渡米するという。「プライベートで楽しみなのはロスのディズニーランド。マーベルのアトラクションに乗りたいです」と笑った。メジャー挑戦の野望を胸に秘めた獅子のエースは、いち早く米国のスーパーヒーローボディを作り上げる。契約更改後の記念撮影では力強いガッツポーズを披露し「緑色に加工してくださいね」。ハルクと同じ色を注文し、また笑った。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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