韋駄天は戦力外、主砲は自由契約→中日へ 米独立で躍動も…“波乱万丈”のハムV戦士

ヤクルト入りした西川遥輝(左)と中日入りした中田翔【写真:小林靖】
ヤクルト入りした西川遥輝(左)と中日入りした中田翔【写真:小林靖】

2016年開幕メンバーでチームに残るのは中島卓也のみ

 今季2年連続の最下位に沈んだ日本ハムは、2016年を最後に優勝から遠ざかっている。7年の月日が経ち、当時のメンバーも大きく変わった。当時のレギュラーで、今でもチームに残るのは中島卓也内野手のみ。優勝メンバーの現在地を検証する。

 同年の開幕戦のオーダーを見てみる。「1番・中堅」の陽岱鋼外野手は北米の独立「アトランティック・リーグ」ハイポイント・ロッカーズでプレー。97試合に出場し打率.271、10本塁打58打点で、巨人時代の2018年以来5年ぶりとなる2桁本塁打をマークした。

「2番・左翼」の西川遥輝外野手は、今オフ楽天から戦力外通告を受けた。ヤクルトと契約を結び、来季は初めてセ・リーグでプレーする。「3番・二塁」の田中賢介内野手は2019年シーズン後に現役引退している。

「4番・一塁」の中田翔内野手は今オフに巨人との複数年契約を破棄。自由契約となり4日に中日への入団が発表された。「5番・DH」の近藤健介外野手は今季ソフトバンクに移籍し、本塁打&打点の2冠王に輝いた。

「6番・三塁」のブランドン・レアード内野手は2019年にロッテへ移籍。昨年オフに自由契約となった。「7番・右翼」の谷口雄也外野手は2021年を最後に引退。「8番・捕手」の大野奨太捕手は2018年に中日へFA移籍し、今季限りで引退した。

「9番・遊撃」の中島卓也内野手が唯一、チームに残る。32歳は今季17試合出場にとどまった。そして先発は大谷翔平投手で、投手のみで出場した。2018年にポスティングシステムを利用してメジャーへ。今季は2度目のMVPを受賞し、現在はその去就が話題を集めている。

【表】チームに残るのはただ1人…2016年日本ハムの開幕スタメン

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY