わずか1球で今季終了、1年で戦力外も… “5球団競合ドラ1”は覚醒、ハムの補強診断
齋藤友貴哉は紅白戦で右膝前十字靭帯断裂の重症
日本ハムは新球場1年目の今季、若手の台頭はありながらも2年連続最下位に終わった。新庄剛志監督3年目の来季はすでにFAで山崎福也投手、新外国人パトリック・マーフィー投手を獲得するなど積極補強しているが……。ここでは今季の補強を振り返る。
日本ハムは今季、シーズン前に3件のトレードを成立させた。阪神から齋藤友貴哉投手、江越大賀外野手を交換トレードで獲得したが、齋藤は紅白戦で右膝前十字靭帯を断裂し、わずか1球で降板。再建手術でシーズンは1度も投げずに終了となった。一方の江越は前年まで3年、100試合無安打だったが、今季は自己最多の100試合に出場。打率.180、5本塁打、13打点だった。
佐藤龍世内野手とのトレードで西武から獲得した山田遥楓内野手は1軍では29試合に出場し、打率.268、0本塁打、1打点で、オフに戦力外通告を受けた。オリックスから獲得した齋藤綱記投手は日本ハムでは4試合で防御率10.80。シーズン途中に中日にトレードで移籍すると31試合で防御率0.73と活躍した。シーズン中にも福田光輝内野手をトレードで獲得。プロ初本塁打を放ったが、24試合で打率.175に終わった。
FAで移籍した伏見寅威捕手は89試合で打率.201、3本塁打、12打点。来季は山崎とのバッテリー復活にも注目が集まる。また、FAでソフトバンクへ移籍した近藤健介外野手の人的補償で加入した田中正義投手は47試合で25セーブ8ホールド、守護神として活躍した。2016年のドラフトで5球団競合でプロ入りした右腕がベールを脱いだ。
外国人選手では元中日のアリエル・マルティネス捕手を獲得。自身初の2桁本塁打を放つなど、119試合で打率.246、15本塁打、66打点の成績を収めた。途中加入のアレン・ハンソン内野手は打率.144、4本塁打、9打点、ジェームズ・マーベル投手は2勝2敗、防御率2.49の成績だった。
(Full-Count編集部)