大谷翔平の“特別扱い”は「ド軍では通用しない」 米記者指摘…待ち受ける激変した世界
ドジャース移籍で「スポットライトを避けるのは今までにないほど困難」
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、ドジャースとの契約に合意したと自身のインスタグラムで発表した。同じカリフォルニア州の名門に移籍した二刀流。スター揃いの人気球団がゆえ、エンゼルス時代のようにはいかないと指摘する米メディアもいた。
エンゼルスは在籍した6年間で多くの決定権を大谷に委ねていた。8月23日(同24日)のレッズとのダブルヘッダー。この日、1試合目終了後に内側側副靱帯の損傷が発覚しながら、2戦目にも出場していたが、試合後、ペリー・ミナシアンGMは「彼が(ダブルヘッダー)2試合目に出場したという事実は、彼がどれだけ野球やチームメートのことを愛しているか表れた行動だ」と事実上、“大谷サイド”が決定権を持っていたことを示唆していた。
大谷が最後にメディア対応を行ったのは、8月9日(同10日)の登板後。それ以降はメディアに口を開いていない。さらに、手術の内容や契約についても明かさず、米スポーツ局「FOXスポーツ」のディーシャ・ソザー記者は「彼は話すタイミングや話相手についてのこだわりがあった。UCL手術、怪我などに関する健康状態については秘密主義だった」と振り返った。
ただ、ドジャースはチームメートもムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンといったスターぞろいの常勝軍団。人気も高く、番記者もエンゼルスより多い。同記者はエンゼルス時代のような秘密主義や自身のプレーに関する主体的な決定は「ドジャースではそれが通用しない」と予想した。
大谷の加入でドジャースへの注目はさらに加速。「この謙虚な日本人スーパースターにとって、スポットライトを避けるのは今までにないほど困難だ。ドジャースを取材する報道陣は(エンゼルスよりも)著しく大規模なものとなり、オオタニが組織に入ることでより一層大きくなっていくばかりだ」と言及した。