FAで初の投手獲得、162キロ右腕も “本気”の新庄政権3年目…日本ハムの積極補強
大争奪戦を制してオリックスからFAの山崎福也を獲得した
日本ハムは今季、60勝82敗1分けで2年連続の最下位に終わった。新庄剛志監督が就任3年目を迎える来季に向け、今オフは積極的な補強が目立つ。浮上に向けてどんな動きをしているのか、改めて見てみる。
オリックスからFA権を行使した山崎福也投手の獲得に成功した。最大の目玉ともいえた今季11勝左腕の大争奪戦を制し、球団では初となるFAでの投手獲得となった。FA権を行使せず残留した加藤貴之投手らと強力な“左腕王国”となる予感が漂う。
さらに、オリックスからは吉田輝星投手とのトレードで黒木優太投手を獲得した。剛速球を武器に2017年には55試合に登板した右腕は復活を期す。現役ドラフトではソフトバンクから水谷瞬外野手を獲得。1軍出場はないが、まだ22歳とあって若手が活躍するチームで覚醒できるか。
またすでに発表された新助っ人は、前ツインズのパトリック・マーフィー投手と、前タイガースのアニュラス・ザバラ投手だ。身長196センチの長身右腕マーフィーは、今季ツインズ傘下3Aで42試合に登板。メジャーでは通算35登板で0勝3敗、防御率4.76で、まずは先発として期待される。ブルペンの一角を担うであろうザバラはメジャー2登板ながら最速162キロで、新庄監督も「とにかくボールがめちゃくちゃ速い!」と驚いていた。
「来年も今年のような成績であればユニホームを脱ぐという覚悟で、死ぬ気で選手を成長させながら戦っていきたいと思います」と誓っていた指揮官。戦力層は着々と厚みを増している。
(Full-Count編集部)