12球団で最も遠い優勝…DeNAが進める戦力補強 戦力外から実力者、異色の経歴右腕も
国内FA権を行使していた石田健大は残留が決まった
DeNAは16日、メジャー通算146試合に登板しているローワン・ウィック投手と2024年の選手契約を結ぶことで合意したと発表した。12球団で唯一、21世紀に入って優勝がないチームは今季3位からの浮上へ着々と補強を進めている。ここでは今オフの動きを見ていく。
ウィックは2012年ドラフト9巡目(全体300番目)でカージナルスに入団。このときは捕手だったが、外野手を経て投手に転向した異色の経歴を持つ。カナダ代表として2017年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。
戦力外からは森唯斗投手(前ソフトバンク)、中川颯投手(前オリックス)、育成で堀岡隼人投手(前巨人)、九鬼隆平捕手(前ソフトバンク)を獲得。森唯は2018年のセーブ王で、今季は先発として6登板で2勝3敗だった。希少なアンダースローの中川颯は今季2軍で21試合に登板し、防御率1.38の好成績を残している。
現役ドラフトではロッテから佐々木千隼投手が加入する。2016年のドラフトでは外れ1位で指名するも競合の末に敗れていた右腕を“7年越し”に獲得。新天地で再起を図る。
今季はチーム打率リーグトップタイの.247を誇る一方で、チーム防御率は同3位の3.16だった。国内FA権を行使した石田健大投手は残留が決まったが、トレバー・バウアー投手の去就は未定。ここまでは投手を中心に積極的な動きを見せている。
(Full-Count編集部)