“神ドラフト”だったのに…10年後に起きた悲劇 MVP2人が2年連続で流出、残るはただ1人
2013年ドラフト、西武は1位で森友哉、2位で山川穂高を指名した
ソフトバンクは19日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高内野手の入団を発表した。2013年ドラフト2位で入団した大砲は今季、自身の不祥事で17試合出場に終わったが、熟考の末に新天地を選んだ。ここでは同年ドラフト組の「現在地」を検証する。
1位指名は森友哉捕手(大阪桐蔭)。2019年には首位打者を獲得してリーグ優勝に貢献。MVPにも輝いた。昨年オフにFA宣言してオリックスへ移籍。今季はリーグ4位の打率.294をマークするなど優勝に貢献した。
そして2位指名が山川(富士大)。本塁打王3度に打点王1度。2018年にはリーグMVPに輝いた。つまり、MVP受賞経験のある同年ドラフト1、2位選手が2年連続で流出したことになる。
3位は豊田拓矢投手(TDK)で、1年目に34登板で2勝2ホールドをマークも、その後は登板機会を減らして2018年オフに戦力外通告を受けた。4位の金子一輝内野手(日大藤沢)は6試合出場。5位の山口嵩之投手(トヨタ自動車東日本)は1軍登板機会がなく2016年オフに戦力外になった。
6位指名の岡田雅利捕手(大阪ガス)は2017年に自己最多の68試合に出場するなど、貴重な働きを続けた。2021年オフにFA権を行使して残留。昨年、今年と2年連続で左膝の手術を受け今シーズンの出場機会はなかったが、来季復活を期す。7位の福倉健太郎投手(第一工大)は通算11登板に終わった。
同年のドラフト1位と2位選手がMVPを受賞。大成功のドラフトだが、その2人がいずれもパ・リーグの他球団に移籍するという皮肉も。両選手は来季、どんな成績を残すだろうか。
(Full-Count編集部)