ポスト山川はブーマー&カブレラ級 渡辺GM絶賛…新助っ人は「ウチに足りないピース」

西武入りが発表されたヘスス・アギラ―(写真はアスレチックス所属時)【写真:Getty Images】
西武入りが発表されたヘスス・アギラ―(写真はアスレチックス所属時)【写真:Getty Images】

渡辺GMはアギラーの打撃に「どの方向にも本塁打」、守備は「すごく柔らかい」

 西武の渡辺久信GMは20日、この日獲得を発表した新外国人のヘスス・アギラー内野手を「打撃はどの方向にもホームランを打てるいいバッター」と絶賛。メジャー通算795試合出場で114本塁打402打点の実績を誇る長距離砲として期待を寄せる一方で、守備力も高く評価した。

 身長190センチ、体重125キロのアギラー。渡辺GMは「大きい割にすごく柔らかい。守備は一塁が1番長いのかな。非常にうまい。映像だけで全部を見たわけではないけど、左右に動いたり、一塁ゴロからの(ベースカバーの)投手への送球も安定していた。上からも下(トス)からも。あれを見るだけでも普通のでかいファーストとは違うかな」と語った。

 さらに「ブーマーとかカブレラも本当にうまかったからね。そういうタイプではないかな」と日本で攻守に渡って活躍した助っ人の名前を列挙。ブーマーは1983~1991年に阪急、オリックスに所属し、1992年はダイエー(現ソフトバンク)でプレーして首位打者2度、本塁打王1度、打点王4度を記録。一塁手部門でゴールデングラブ賞を2度受賞した。

 カブレラは西武など3球団で12年間プレー。2002年には当時のプロ野球タイ記録となるシーズン55本塁打をマークするなど本塁打王、打点王を各1度。やはり一塁手部門で2008年にゴールデングラブ賞に輝いている。

 ブーマーもカブレラも打撃面では規格外の成績を残しているだけに、アギラーも超助っ人級かと問われると、渡辺GMは「それはよく分からない。そこまでは言わないけど」と苦笑い。それでも「魅力のあるバッターというところです」と続けた。

「ウチに足りないピース。今年の戦い方を見ていても、先に点を取られると追いつくのが大変だった。(獲得発表済みの)コルデロを含めて、ひと振りで雰囲気を変えてくれる。ファンも期待しているし、そうであってほしい。打てば人気出ると思うよ」。長距離砲の山川がFA権を行使してソフトバンクに移籍したとあって、両助っ人への期待値は高い。

(湯浅大 / Dai Yuasa)

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