大物FA選手の「内角えぐる」 現役ドラフトで移籍…中村祐が強気な“宣戦布告”
広島から西武加入の中村祐太が入団会見「現役ドラフトの価値を高めたい」
現役ドラフトで広島から西武に移籍した中村祐太投手が21日、埼玉・所沢市の球団事務所で入団会見を行った。背番号「58」に決まった28歳の右腕は「獲っていただいた西武ライオンズさんに感謝しています。まずは結果を出すことで恩返しになると思っている。いい準備をしてキャンプに合わせられたら」と意気込みを語った。
2013年にドラフト5位指名で関東一高から入団した身長184センチ、体重90キロの中村祐は、2017年に1軍デビュー。2021年までは主に先発投手としてプレーした。今季は中継ぎで5試合に登板し、防御率1.29だった。通算では42試合(先発34試合)で11勝15敗、防御率4.60だった。
今季は“現役ドラフト組”だった中日・細川成也外野手、阪神・大竹耕太郎投手が活躍したこともあり「環境が変わって活躍する選手もいる。自分も来年活躍して、現役ドラフトという制度の価値を上げていけたら」と責任も口にした。
広島で同僚だった西川龍馬外野手がFAとなり、ライバル球団のオリックスに移籍した。「すごくいいバッター。紅白戦での対戦はあるけど、公式戦でやるのはワクワクします。インコースをえぐってやろうかと思います。苦手な球種も分かるので、多投しようかな」と笑みを浮かべた。
さらに昨年のオフにFAで西武からオリックスに移籍した森友哉捕手は、同級生ということもあり、「初球からガツガツ来るので、緩急を使わないと厳しい。インハイを見せながらカーブを使う。あのレベルの打者はインコースを使わないと厳しい。ガツガツ、突っ込んでいきたいと思います」と、リーグ3連覇中の中心選手への強気な内角攻めを宣言した。
渡辺久信GMは中村祐の起用法について「今年はリリーフですが、先発の経験もある。ロングリリーフはうちの手薄な部分でもあるので、そこが現実的に1軍にいる確率が上がるのでは」と語った。
(湯浅大 / Dai Yuasa)