山本由伸に待つ「16」の“壁” 日本人最多更新へ…3年連続4冠右腕に高まる期待
メジャー1年目の日本人投手最多勝利数はダルビッシュと前田の16勝
オリックスからメジャー移籍を目指していた山本由伸投手が、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約462億円)の超大型契約で合意したと21日(日本時間22日)、米メディアが一斉に報じた。二刀流の大谷を除けば、投手歴代最高額となった。来季1年目を迎える山本はかつて日本人投手が収めた1年目の最多勝利数を超えられるか、その成績と共に見ていきたい。
日本人投手がメジャー移籍初年度に記録した歴代最多勝利数はダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ、2012年)と前田健太投手(当時ドジャース、2016年)が記録した16勝だ。ダルビッシュは2011年オフにレンジャーズと6年総額約6000万ドル(約85億円)で契約。初先発した4月9日のマリナーズ戦でメジャー初勝利を挙げるなど、前半戦で10勝を挙げてオールスターゲームにも選出され、最終的には16勝9敗、221奪三振、防御率3.90の成績を残した。
前田は8年2400万ドル(約34億円)で2016年にドジャース入り。出来高重視の契約の中、1年目から16勝11敗、防御率3.48の好成績を残した。2020年からツインズへトレード移籍し、今季で8年契約を終え190登板(155先発)で65勝49敗、防御率3.92。8年間で積み上げた実績が評価され、タイガースと2年総額2400万ドル(約34億円)で契約を結んだ。
山本は今季、16勝、防御率1.21、169奪三振、勝率.727で、投手主要タイトル4部門を3年連続で独占した。プロ野球史上初だった連続シーズン4冠を3年に伸ばす偉業を達成した。さらに沢村賞とMVPにも3年連続で受賞している。“日本人最強”の称号をひっさげ、ついにメジャーデビューを果たす右腕が1年目からどんな成績を収めるのか。ますます期待が高まる。
(Full-Count編集部)