MLBで1球も投げずに…なぜ山本由伸は投手史上最高契約? GM明かす480億円投資の裏側
山本はドジャースと12年総額481億円で契約…ヤンキースのコールを抜き最高額に
山本由伸投手が今オフ、ドジャースと結んだ12年総額3億2500万ドル(約481億円)の契約は、二刀流の大谷翔平投手を除いて、投手史上最高額となった。MLBで1球も投げていない右腕となぜこのような大型契約を結んだのか。ドジャースのブランドン・ゴームズGMが理由を語った。
山本がドジャースと結んだ契約は、2019年にヤンキースがゲリット・コール投手と結んだ10年総額3億2400万ドル(約480億円)を抜き、投手史上最長かつ最高額の契約となっていた。米ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者と同紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏が司会を務めるポッドキャスト番組「ザ・ショー」に出演したゴームズGMは「『長期的に賭けてみたい』と思わせる人物です」と明かした。
ドジャースは昨年2月の野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎合宿をアンドリュー・フリードマン編成本部長らが視察するなど、以前から山本ら日本選手に目をつけていた。ゴームズGMも昨年6月に視察。「彼の球は衝撃的で最高級の部類です。コマンド(ピンポイントの制球力)は最近ではあまり見られなくなった要素ですが(彼はそれもいい)。この2つの要素から、我々は彼がメジャーリーグの打線を切り抜けていけると好感触を持ちました」と振り返った。
メジャー未経験の選手への超大型契約。「彼はショウへイ同様に、勝ちたい。手元にあった単純なスタッツから判断して、ここ(ドジャース)は彼にとってすばらしい場所だと思いましたし、我々が彼に提供できる資源も、彼が求めているものと合致していました」とゴームズGM。「球そのものとコマンド、彼の気質、そして優勝するチームにいたいという強い思い。彼にとってこれは完璧なマッチングでした。彼が今年ローテーションに入ってくれることに我々はとても興奮しています」と成功を確信していた。
今オフ、ドジャースは大谷と10年総額7億ドル(約1037億円)で契約を結び、レイズからタイラー・グラスノー投手もトレードで獲得。さらに、テオスカー・ヘルナンデス外野手とも契約を結ぶなど、大型補強が相次いでいる。
(Full-Count編集部)