安泰なのは万波だけ? 新庄監督が“背水”3年目に選ぶのは…開幕スタメンを最速予想
2022年の首位打者・松本剛は打率.347→2023年は.276に下降
2年連続最下位に沈んだ日本ハムは、新庄剛志監督が「2023年のような成績であればユニホームを脱ぐという覚悟で戦っていく」と強い決意を示して就任3年目を迎えた。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の戦力に変動はあるが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。
1番には俊足の五十幡亮汰を据えた。毎年故障に泣き、3年間でフルシーズンを戦ったことはないが、2023年は70試合で17盗塁と才能はピカイチ。リードオフマンとして定着したい。2番には2022年に打率.347で首位打者となった松本剛。2023年は打率.276に終わっただけにうかうかしていられないが、チームリーダーとしても大きな存在だ。
中軸には、3番・清宮幸太郎、4番・万波中正、5番・野村佑希とロマンあふれる3人を並べた。万波はタイトルこそ届かなかったが、2023年に25本塁打を放って最後までキング争いを繰り広げた。さらに強肩を生かした守備で初のゴールデングラブ賞を獲得。2024年も「4番・右翼」に君臨する。万波に負けじと清宮、野村も殻を破ることを期待したい。
移籍1年目だった2023年に15本塁打のアリエル・マルティネスは、打力を生かすために指名打者に。捕手はこちらも2023年に加入した伏見寅威を指名する。激戦の二遊間は、安定した守備の上川畑大悟を「7番・遊撃」、奈良間大己を「9番・二塁」に据えた。とはいえ、安泰なのは万波くらいだろう。3月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、指揮官がどんな選択をするのか楽しみだ。