マリナーズは岩隈久志のジンクスが浮沈の鍵?
今季のマリナーズは岩隈の成績次第
スポーツ専門チャンネルESPN電子版がキャンプを目前に控えるメジャー各球団の今季成績を予想。岩隈久志投手が所属し、今季ヤンキースからロビンソン・カノ二塁手を補強した昨季ア・リーグ西地区4位のマリナーズはメジャー全体22位という低い評価を受けている。
特集では、まずプレーオフ進出とほぼ同義の90勝ラインに達するには昨年の624得点から99点を上積みし、754だった失点を114点減らすことが必要だと指摘。それは、今季チームで最も注目される選手であるカノだけの力では達成できないとしている。
鳴り物入りで加入したカノにも疑問点があるという。ニューヨークの大舞台から離れ、契約通りの活躍ができるのか。4月の寒い夜、観客わずか14000人のシアトルで全力を出せるのか。かつての本拠地、ヤンキースタジアム以外で打てるのか。メジャー史上最高クラスの二塁手であると自ら証明できるのか。など数々のクエスチョンマークを提示している。
そして、昨年を下回る成績となる場合、それは岩隈次第だと指摘している。昨年の岩隈はエースのフェリックス・ヘルナンデス投手よりも素晴らしい成績を残し、サイ・ヤング賞候補で3位に入るなど、チームにとっては驚きの大活躍だった。実際にヘルナンデス同様にいいピッチャーだが、去年の成績には運もあったという。25本の被本塁打のうち19本がソロホームランだった。わずか1割8分4厘という得点圏被打率を再現することも至難だと分析している。
さらには日本でのジンクスを不安視。岩隈は活躍した翌年に負傷に苦しむことが多かったという。それは、2008年からのシーズン毎のイニング数(201=08年、169=09年、201=10年、119=11年)が示している。そして、2013年は219イニング投げたと説明。データ通りなら、岩隈は今季負傷などのトラブルに見舞われる可能性があるというのだ。
最終的な勝ち星は83から74と予想。日本時代のジンクスを破ることができれば岩隈は下馬評を覆し、マリナーズ躍進の立役者になれるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count