新助っ人加入で堂林に迫る“危機” 西川の穴を争う2人…広島の激戦ポジション
定位置奪取を狙う末包昇大に待ったをかける20歳の田村俊介という構図
主力の流出が新陳代謝を促し、新たなスターを誕生させるのだろうか。西川龍馬が国内FA権を行使し、オリックスに移籍した広島。空いた定位置の座を、誰が勝ち取るのかに注目が集まる。また、内野では外国人選手の入れ替えがあり、新助っ人の実力次第では堂林翔太もうかうかできない状況だ。
2023年に西川が守っていたのは左翼。中堅は秋山翔吾で、右翼は野間峻祥や末包昇大らが争っていた。つまり108試合に出場した野間が右翼のレギュラーだと考えると、左翼の筆頭候補は末包ということになる。2023年は65試合に出場し打率.273、11本塁打、OPS.862。さらなる飛躍を目指したい。
そこに待ったをかける存在が、20歳の田村俊介だ。2021年ドラフト4位で愛工大名電から入団すると、2年目の2023年に1軍デビュー。いきなり22打席で8安打の打率.364と結果を残し、大器の片鱗を示した。かつてのレジェンド、前田智徳氏と重ねて見るファンも多い逸材が、一気にチャンスを掴むのか。
また、新助っ人のマット・レイノルズ、ジェイク・シャイナーにも注目だ。どちらも一塁と三塁が主戦場の選手。オープン戦などで揃って結果を残せば、2023年に主に一塁を守っていた堂林が煽りを受けそうだ。その堂林が外野に回る可能性も考えられ、熾烈な争いが生む好循環にも期待したい。
(Full-Count編集部)