2番に置いたベテラン「まだチームに必要」 屈指の中軸…OBがオリ開幕スタメンを予想

オリックス・安達了一、西川龍馬、森友哉(左から)【写真:荒川祐史、北野正樹】
オリックス・安達了一、西川龍馬、森友哉(左から)【写真:荒川祐史、北野正樹】

球団OBで野球評論家の坂口智隆氏がオリの開幕スタメンを予想

 リーグ4連覇を狙うオリックスに頼もしい“新戦力”が加わった。広島から国内FA権を行使した西川龍馬を獲得。軸となる打者が加わり、得点力アップが期待できる。シーズン130通り以上のスタメンを組んできた中嶋聡監督は2024年、どんなオーダーを組むだろうか。球団OBの坂口智隆氏が開幕スタメンを予想した。

 2023年は主砲の吉田正尚がレッドソックスへ移籍し、得点力不足が懸念されていた。しかし、チーム打率.250、109本塁打はいずれもリーグトップ。エース・山本由伸ら強力投手陣とのバランスも良く、2位・ロッテに15.5ゲーム差をつける圧勝だった。2024年は他球団にさらに脅威を与える打線になることが予想される。

 西川の加入について坂口氏は「これ以上の補強はない。中軸は固定できる選手が揃った」と口にする。クリーンアップには「3番・左翼」西川、「4番・DH」森友哉(若月が捕手の場合)、「5番・一塁」頓宮裕真の名前を挙げる。3人に共通するのは好不調の波が少なく、臨機応変に打撃スタイルを変えられることだ。

「西川選手は出塁、打点も期待でき、どの打順でも期待できる。4番は1年目から結果を残し勝負強さのある森選手。シーズン終盤は怪我もありながら首位打者を獲得し、一発も期待できる頓宮選手。チャンスを広げることもでき、ポイントゲッターにもなれる3人が並ぶことは大きい」

オリックスOBの坂口智隆氏【写真:中戸川知世】
オリックスOBの坂口智隆氏【写真:中戸川知世】

下位打線も重厚「上位を打ってもおかしくない選手」が並ぶ

 出塁を求められる1番には中堅で中川圭太、2番には打線のつなぎ役としてベテランの安達了一を置く。今年からコーチ兼任になるが、逆方向への打撃など献身的な打撃スタイルは「まだ、まだチームに必要」と見ている。2番候補には2023年に63試合出場で打率.279を残した宜保翔、同43試合出場の西野真弘も加わってくる。

 下位打線は「本来なら上位や中軸を打ってもおかしくない選手。相手投手は気を抜くところがなくなる」として「6番・右翼」杉本裕太郎、「7番・遊撃」紅林弘太郎、「8番・三塁」宗佑磨、「9番・捕手」若月健矢を予想する。

「杉本選手は昨年怪我もあったが、後半は本来の打撃を取り戻した。3割20本も期待できる紅林選手、抜群の守備力を誇る宗選手はもう一皮剥けるとチームの中心選手になる。ある意味、今年1年が勝負になるのではないでしょうか。若月選手は昨年(2023年)、十分過ぎる打撃を見せたので捕手としてどっしり構えてもらいたい」

 2024年シーズンは、2023年に16勝を挙げて投手4冠に輝いた山本、11勝の山崎福也が抜けるだけに、さらなる打線の援護は不可欠。開幕投手については「これからのチームを背負っていく存在。体に問題がなければ」と2年連続で山下舜平大を指名した。

 坂口氏は、固定観念にとらわれない選手起用を行う中嶋監督の采配にも注目している。「名前の挙げなかった選手たちも1軍でどんどん起用されると思います。春季キャンプ、オープン戦がこれから楽しみ」と期待を込めていた。

【予想スタメン】西川龍馬の加入で屈指の中軸に 坂口智隆氏が予想するオリックスの開幕スタメン

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