今永昇太は「心配していた」 米挑戦決断の裏側…“愛弟子”に元監督が贈った言葉
前DeNA監督ラミレス氏「いい意味でメジャーリーグでの契約に驚いている」
前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏が、ポスティングシステムを利用してカブスに入団した今永昇太投手にエールを送った。自身のYouTube「ラミちゃんねる」で、昨年11月に会食をした際の秘話を披露。今永が「心配していた」ことも明かした。
2016年から2020年までDeNAの監督を務めたラミレス氏。2015年ドラフト1位の今永は“同期”にもあたり、指揮官として迎え入れた初めての“ドラ1”でもある。「今永がドラフトで指名された日のことを思い出すよ。僕は彼の大学を訪問して話をした。そのとき、本当に特別な選手だと感じたし、すごくスマートな選手だとも感じたよ。すぐ10勝できる投手になると思ったんだ」と懐かしんだ。
そして日本を代表する左腕にまで成長を遂げ、カブスと4年5300万ドル(約78億5000万円)で契約を結んだ。「僕が監督として接した投手の中でベストな投手だったということができる。いい意味でメジャーリーグでの契約には驚いているよ。素晴らしい契約をしたね」と喜んだ。しかしメジャー挑戦決断の裏には“葛藤”もあったのだという。
「実は11月にディナーをともにしたんだ。本当にいろいろなことを話したね。彼が心配していたのは、メジャーリーグに行くことに対してベイスターズファンはどう思うかだった。僕は、ベイスターズファンは本当に素晴らしいので今永がどこに行こうともいつもサポートしてくれるよと言った。彼はベイスターズにとても貢献したし、メジャーに行ってもファンはいつまでもサポートするはずだよ、と。それを聞いて今永はとても喜んでいたね」
晴れてカブス入りした“愛弟子”に、ラミレス氏の期待は高い。「今永はチームトップクラスの先発投手になり得るだろう。おそらく10勝以上することも可能だ。僕は12勝できると思っているよ。12勝9敗くらいであれば、1年目としては非常にいい数字。防御率3点台であればとてもいい。カブスには昨年までのチームメートのエスコバーも在籍する。鈴木誠也もいるのでとても心強いし孤独になることはないよね。お互いを助け合うことができるだろう。とにかく今永のピッチングが楽しみ。怪我さえしなければ12勝はしてほしいね。新人王を狙ってほしい」とエールを送っていた。