「日本中がド軍の雰囲気か?」 米記者のぶっちゃけ質問…松井裕樹に芽生える“反骨心”
松井裕樹がパドレス入団会見、大谷&山本加入のドジャースへの思いを問われる
「Beat LA!」が合言葉になりそうだ。パドレスと5年契約を結んだ松井裕樹投手が、ドジャース撃破への思いを打ち明けた。会見中盤の米メディアからの質問。「今、日本中がドジャースという雰囲気を感じますか?」。大谷翔平、山本由伸両投手をダブル獲得したライバル球団について問われた。
「当然、倒さないといけない相手だと思うので。なんとかその牙城を崩せるようにやらないといけないと思います。(質問は)『今、日本がドジャースの雰囲気になっているか?』ということですよね? それはなっているんじゃないですか。やっぱり。分からないですけど、そうだと思います」
今オフの野球界、スポーツニュースの話題は、確かにドジャース中心だ。松井と同僚になるダルビッシュ有投手は音声配信サービス「stand.fm」で「すごく悲しい。大谷くんも山本くんもパドレスが契約できるんだったら、日本人が集まってドジャースを倒したいというのはあった」と語っていた。そんなドジャースとは3月20日、韓国・ソウルで行われる開幕戦でいきなり対戦する。
「巨大戦力のライバルチームになるので。世界で一番早い開幕になると思う。たくさんの方に注目されると思いますし、その中でドジャースに勝って勢いをつけられればと思います。その中で自分の登板があれば。いい形で最初の登板が終えられるようにしっかり準備をして臨みたいなと思います」
侍ジャパンでチームメートだった大谷とはパドレスとの契約合意後にメッセージのやり取りをした。「翔平さんと少しメッセージをして。『契約おめでとう』と言ってもらえて、『同地区だけど、よろしくね』と言ってもらいました」と笑顔で明かした。ただ、抑えなければいけない相手だと分かっている。
「世界最高の左打者のうちの1人だと思う。僕が左投げで、同地区でもありますし、多く対戦することになる。チームの勝利のために抑えられるように全力を尽くしたいなと思います」
大谷とはNPBで通算2打席で対戦し、1安打1三振。「日本では意外と対戦が少なくて」と振り返る。MVP男封じが栄光への道標となる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)