元Gマイコラスが米紙に語った日本での3年間 「成功しない」助っ人の考えとは…
カージナルスへ移籍し、ここまで9勝3敗、防御率2.63の好成績をマーク
昨季まで巨人に在籍し、カージナルスで大車輪の活躍を見せているマイルズ・マイコラス投手。メジャー復帰を果たした今季ローテの一角を掴むと、ここまで17試合に先発してチームトップの9勝、防御率2.63の好成績をマークしている。
輝かしい活躍に、周囲からオールスター出場を望む声も上がっているマイコラス。日本での経験を糧に成長を遂げ、“逆輸入”選手としてメジャーリーグに衝撃を与えており、米メディアも高い関心を寄せている。米地元紙「ニューヨーク・タイムズ」電子版は、マイコラスの日本で過ごした3年間に注目した特集記事を掲載した。
2014年オフ、ローレン夫人とのハネムーン中に来日を決断したというマイコラス。記事の中では「自分にとって初めての大掛かりな決断であった。(日本行き)という決断を下して、そこで頑張ってみようと決めたんだ」とのマイコラスのコメントも紹介している。
2015年に巨人に入団したマイコラスは1年目にいきなり13勝3敗という好成績をマークし、最高勝率のタイトルを獲得。2年目こそ右肩の故障に苦しみ4勝に終わったが、3年目の2017年は復活。27試合に先発して14勝8敗と2度目の2桁勝利をマークした。
日本で輝かしい実績を残したマイコラスだが、その成功の要因を「日本でプレーすることになれば、自問自答をしなければいけない。『自分が最も必要とされている舞台はここであり、自分はもうメジャーリーガーではない。NPBの選手なんだと』と。日本でプレーすることになっても、自分はメジャーリーグに属しているんだ、という考えをしている選手は成功しない。なぜなら、それでは認めてもらえないからだ」と語っている。
巨人での活躍を目の当たりにし、2017年オフに獲得に乗り出したカージナルスのマイケル・ガーシュGMは「彼の球種は常によかったし、日本ではストライク率も非常に良かった。リーグベストの与四球率までは期待をしていなかったが、ただ彼がストライクを先行させられること、良い球種を持っていることは分かっていたので、彼は優秀かつ確かな先発投手になると考えていた。ここまでの彼の結果に関して、これ以上の喜びはないよ」と語り、同紙も「日本から復帰したマイコラスはより完成された投手となっていた。カーブ、94マイルの直球の加えて、スライダーを第3の球種として駆使するようになった。またメカニクスをなめらかにし、頭の位置を投球時に動かさず、リリースポイントを安定させることに成功した」と分析していた。
(Full-Count編集部)