すれ違えば「お疲れさまです」 日本は「よく挨拶する」…台湾18歳が驚いた文化の違い
日本ハムの孫は1月7日に入寮、新人合同自主トレにも参加した
日本ハムの孫易磊(スン・イーレイ)投手が、異国の地で充実の1か月を過ごした。昨年9月に育成での契約合意が発表された18歳右腕は、新人合同自主トレにも参加。大器の片鱗をのぞかせ「チームのシステムや、どうやって選手を育成するかという面でも凄くしっかりしていて、いい経験をさせてもらっています」と笑顔を見せた。
孫は昨年9月に行われた「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」に台湾代表として出場し、自己最速を更新する156キロを計測。決勝の日本戦を含め4試合計14回を投げて防御率0.50、被安打5、15奪三振という圧倒的な投球を披露して注目を集めた“逸材”だ。
入団決定後には秋季キャンプに参加し、その後台湾に帰国していたが、今年1月7日に入寮。野球漬けの日々がスタートし「環境がよくて素晴らしいです」とうなずいた。
日本での生活も間もなく1か月。「日本はよく挨拶をする。台湾はそこまで挨拶をしていないので……」と文化の違いも感じている。すれ違えば「お疲れさまです」などと声をかける風習も吸収しながら、勉強の毎日だ。
「あとはご飯が少し違います。でも味は問題ないです。お気に入りは牛丼、豚丼、豚カツ。台湾にもありますが、こっち(日本)の方がおいしいです」とニッコリ。新人たちとも笑顔で交流するなど、すっかり馴染んでいる様子だ。
中学時代から、目標は大谷翔平投手。大谷が書いていた「目標達成シート」も作成していたという。「いつか会いたいなというのが素直な気持ちです。球場で会えれば一番いいんじゃないかなと思っています」。2月10日に19歳となる若き才能には、果てしない可能性が広がっている。
(町田利衣 / Rie Machida)