韓国に行って「まったく別人になった」 失敗した元ドラ1…30歳で掴んだ22億円契約

ホワイトソックスと契約合意したエリック・フェッディ(写真はナショナルズ在籍時)【写真:Getty Images】
ホワイトソックスと契約合意したエリック・フェッディ(写真はナショナルズ在籍時)【写真:Getty Images】

韓国で投手3冠&シーズンMVP、フェッディはホワイトソックスと22億円契約

 KBO(韓国プロ野球)で投手3冠&シーズンMVPに輝いた元ドラ1右腕が、満を持してメジャーリーグに逆輸入される。昨季までNCでプレーしたエリック・フェッディ投手は今オフ、ホワイトソックスと2年1500万ドル(約22億円)で契約合意。地元紙「シカゴ・サンタイムズ」が、韓国での進化を特集している。

 同記事によると、投手コーチのイーサン・カッツ氏が「つまり、彼はまったく別人のようだ」と証言。2014年ドラフト1巡目(全体18位)でナショナルズに指名されたが、メジャー6年間で102試合に登板して21勝33敗、防御率5.41と期待に応えられなかった。しかし、昨オフに韓国に移籍すると潮目が変わった。

 フェッディ本人も「何かを変えなければならないと思った」「自分が望んでいたような成功を得ていなかった」と自覚していた。昨オフにアリゾナに引っ越し、ワークアウト施設とピッチングラボに通い、変化球のレパートリーを変更。ゴロの割合が大幅に上昇し、自分のスタイルに合った投球術を発見した。

 そして、韓国で実際に結果を残すことで自信を深めた。30試合に先発して20勝6敗、防御率2.00、209奪三振。記事では、KBOのレベルをマイナーの2Aや3Aくらいと紹介している。それでもフェッディは「私の自信は今、ピークに達している。今はその自信を再びメジャーでの投球に活かすことだ」と語っている。

「韓国での成功によってMLBでもうまくいくと信じているんだ。大きな違いは、NCダイノスでプレーした時は、今ほど素晴らしい気分ではなかったということだ。今は力強く、健康だと感じている。球速も戻ってきたし、以前にはなかった球のキレがある」

 ピッチングラボでのトレーニングと韓国プロ野球での成功。2つの大きな決断が、フェッディの野球人生を大きく変えたのは間違いないだろう。メリル・ケリー投手やマイルズ・マイコラス投手のように、逆輸入からアメリカン・ドリームを掴むことができるのか。30歳からの逆襲に注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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