藤浪晋太郎はメッツの救世主なるか マイナー降格の選択肢も…番記者が注目した30.1
メッツと単年約5億円で契約…マイナー降格の選択肢も
オリオールズからFAとなっていた藤浪晋太郎投手は2日(日本時間3日)、メッツと単年契約に合意したと米メディアが伝えた。米ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者によると、マイナー降格の選択肢もあるという。勝負の1年になりそうだ。
藤浪は基本給335万ドル(約4億9800万円)で85万ドル(約1億2600万円)の出来高が付いている。昨季は先発時は苦戦したが、救援転向後徐々に順応。7月にアスレチックスからオリオールズへトレードされたが、移籍後は30登板で2勝0敗2セーブ、防御率4.85だった。
有力紙「ニューヨーク・タイムズ」のニュースアシスタント、メッツ地元メディア「Metsmerized Online」の上級記者でもあるマシュー・ブラウンスタイン氏は「昨季(250球以上に対して打者がバットを振った)メッツの投手の中で、空振り率30%以上は1人もいなかった」と言及。藤浪の昨季の空振り率は30.1%。奪三振の山を築くことに期待した。
昨季のメッツは開幕前に大型補強を行ったが序盤から低迷した。7月末にジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーの両投手を放出し、チームを解体。千賀滉大投手が12勝を挙げ気を吐いたが、74勝87敗の借金13で地区4位に沈んだ。
今季は抑えのエドウィン・ディアス投手が復帰予定。ニューヨークの放送局「SNY」は記事で、「(昨季のメッツは)セットアップのデビッド・ロバートソンがクローザーを務めることになり、ほかブルペンの序列を1つずつ上げざるを得なかった」と指摘した。藤浪はチームの低迷を救うことができるだろうか。