殿堂入り当確のトラウトより「私の成績が上」 “伝説”になれなかったHR王が皮肉炸裂
アルバート・ベル氏「ほとんど人気コンテストだと私たちはわかっている」
このまま引退すれば殿堂入り確実と見られているエンゼルスのマイク・トラウト外野手に対して、インディアンス(現ガーディアンズ)などで通算381本塁打を放ち、1995年には本塁打王にも輝いたアルバート・ベル氏が物申した。2007年には殿堂入り投票で落選して資格を失った同氏だが、「彼より私の成績の方が上だ」と主張している。
MLBネットワークの番組司会者だったクリス・ローズ氏のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」に出演。ローズ氏の「君の成績は驚異的だね。打率.295、381本塁打、打点も1200以上(実際は1239打点)。(殿堂入りの得票数について)煩わしさを感じている?」との問いに対し、持論を展開している。
ベル氏は有資格1年目だった2006年に7.7%、2007年には3.5%と支持を得られず、投票率5%を切ったため2年で資格を失った。「いや、煩わしくはないよ。私がMLBネットワークの番組を見ているとき、マイク・トラウトは資格取得初年度で殿堂入りすると彼らは語っている」とトラウトとの比較を始めた。
トラウトはメジャー通算13年で打率.301、368本塁打、940打点。単純に本塁打と打点の比較だとベル氏を下回っている。「そして彼はちょうど13年目のシーズンを終えた。私は12年間(メジャーで)プレーしたが、彼より私の成績の方が上だ。いつも議論になるが、これはほとんど人気コンテストだと私たちはわかっているんだよ」と主張している。
しかしながら出塁率、長打率、OPSでは全てトラウトが上回っており、獲得したタイトルの数でも圧倒。一概にベル氏の成績のほうが上とは言えない上に、まだ32歳のトラウトは積み上げ系のスタッツを伸ばしていくと考えられる。一方、ベル氏はトラブルメーカーとしても有名で、マスコミに対しての態度も悪く、“人気コンテスト”で不利になったという主張は一理あるかもしれない。
(Full-Count編集部)