肌で感じた大谷翔平＆山本由伸人気　留学中の元プロが驚嘆…米国人も続々購入するグッズ

元オリ＆巨人の鈴木優氏がド軍グッズショップで実感した大谷＆由伸人気

　オリックスと巨人で投手としてプレーし、2022年限りで現役を退いた鈴木優さんは現在、「パ・リーグ インサイト」のスタッフを務め、米国に留学中だ。今回は大谷翔平、山本由伸両投手の加入に沸くドジャースのグッズショップについてレポートしている。

　今、ロサンゼルスのニュース記事やテレビは、大谷投手をプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル（約1053億円）、山本投手をMLB投手最高契約の12年総額3億2500万ドル（約489億円）でドジャースが獲得したことで、ワールドシリーズ制覇を確信するかのように取り上げている。

　まず、ドジャースタジアム内のショップが盛り上がったのが、大谷投手入団発表の時だ。発表後すぐに、ドジャースタジアム内のグッズショップで大谷投手のユニホームやボール、Tシャツなどが販売された。グッズショップへ行ってみると、あふれるほどの人がいて、その大半が日本人だった。ほぼ全員がシャツやユニホームなど大谷投手グッズを大量に手にしていた。

　驚くべきは、ショップを訪れたアメリカ人も同様に、大谷投手グッズを購入しているのだ。それを見て、大谷投手の移籍は日本だけでなくアメリカでも注目度が高かったことを再確認させられた。昨シーズン、ドジャースタジアムへ訪れた際は、球場内、グッズショップともにほとんど日本人を見ることがなかったので、違いが明確にわかった。昨年、大谷投手が本拠地としていたエンゼルスタジアムのグッズショップでは、今のドジャースの状況と同様に日本人が多くの割合を占めていたので、その雰囲気がそのまま移動したのだと思う。

　その後、山本投手もドジャースへの入団が決まり、より一層日本人の割合が増えた気がする。山本投手は時期の関係もあるのか、即日グッズが出ることはなかったが、1月中旬には待望の「18番・YAMAMOTO」のユニホームが店頭に並んだ。私が行った時にはすでに山本投手のユニホームは売り切れており、大谷投手に劣らない人気があることがうかがえた。

賢い購入術…ドジャースタジアム近郊に複数あるグッズショップ

　ここで一つ、意外と知られていないお得情報。ほとんど毎日行われている、ドジャースタジアムの裏側やベンチ、ロッカーなどを巡る30ドル（約4500円）のツアーに参加すると、その後の球場内ショップでの買い物は15％オフになる。お土産なども含めて多くのグッズを購入する予定の人は、ツアー料金を超えるほどお得になる可能性もあるのでぜひ試してほしい。

　日本語でのツアーもやっているようなので英語を話せなくても安心だ。予約もドジャースの公式サイトから簡単にできるので調べてみてほしい。

　ショップについてもう一つ、現地に住んでいないとわからないと思ったことがある。ドジャースのショップは、意外とショッピングモールやアウトレットにも入っているということだ。しかも、ドジャースタジアム内のショップよりも、同じ商品を少し安く購入することができる。

　ドジャースタジアム以外の近郊のショップを3つほど回ってみたが、店舗によって置いてあるグッズが少し違うので、いろいろな種類のグッズ購入を考えている人にはアリかもしれない。今の時期に2人のグッズを買うには、球場に行くこと以外なかなか思いつかないかもしれないが、車で30分以内の場所に3店ほどあるため併せて行くことをおすすめする。

　球場内のショップで在庫切れのアイテムでも、これらのショップには在庫が残っていることもよくあるようだ。球場で買いたいものが売り切れていた場合に覗いてみてほしい。

　ドジャースというアメリカでも特に人気のあるチームに、日本人2人の名前が入ったユニホームが並んでいることは、同じ日本人としてとても誇らしいことだ。オフシーズンの移籍市場の話題を独占した2人。今シーズンの活躍を期待したい。

（「パ・リーグ インサイト」鈴木優）

（記事提供：パ・リーグ インサイト）